不安そうに律を見つめる結衣。そんな結衣が安心するように、律は微笑みながら「問題ないですよ」と告げる。 司からの脅しに不安を感じていた結衣だったが、彼の言葉に少し安堵する。 なぜだか律の笑顔を見ていると、結衣は心の底が安心感に包まれる感覚があった。 なぜそんな感覚を感じるのかは、結衣には分からなかったが、彼といると本当の自分でいられるような気がしたのだ。 なんだか離れたくない様な気持ちになりながら、結衣は律に何か話そうと頭をひねる。 しかし、何も言葉が浮かばなくて、結衣はただただ無言で下を向くことしか出来なかった。 そんな結衣を見て、律は微笑みながら彼女にこう告げた。「そろそろ結衣さんを奏太君に返してあげなくちゃね。お母さんを取られて拗ねているかもしれない」 律はクスクスと笑いながら、結衣にそう言い、部屋へと送る。 部屋に戻る間も会話はほとんど無く、結衣は困ってしまう。 あっという間に部屋に着いてしまい、結衣は慌てたように律に声をかけた。「あの! 律さん、本当にありがとうございます」「……お礼を言われることなんて何もしてませんよ。それではおやすみなさい」 律が去って行く後ろ姿を見ながら、結衣は彼が言いかけた言葉のことを思い出す。 律は一体何を言うつもりだったのだろうか? しかし、そのうち話してくれるだろう。そう思い、結衣は奏太の元へ戻った。「奏太、お待たせ」「ママ、僕、もう眠いよぉ……」 眠そうな奏太に微笑みながら、結衣は奏太をパジャマに着替えさせ、一緒のベッドに入り込む。 隣で眠そうにしがみついてくる奏太がとても愛おしく感じながら、結衣は「早く寝ようね」と声をかける。 眠るのがおしいのか、奏太はイヤイヤと首を振る。そんな奏太がとても可愛らしかった。 奏太のお腹をトントンと一定のリズムで叩きながら、寝かしつけ、結衣は奏太の寝顔を見つめた。 ――今後
آخر تحديث : 2026-08-14 اقرأ المزيد