従姉・長谷川萌衣(はせがわ めい)が、私・杉原美夢(すぎはら みゆ)のパソコンでラインにログインしたままになっていた。私が代わりにログアウトしようとすると、画面にグループのメッセージ通知がポンと表示された。【浩介の成績アップのお祝いとして、今夜はみんなで集まろう】気になってそのグループを開いてみる。メンバーは4人。父、母、弟・杉原浩介(すぎはら こうすけ)、そして従姉。弟が返信していた。【4人だけでいいよ。姉ちゃんは呼ばなくていい。あいつ、すぐ細かいことを言うから。たかだかリンゴ1個のことで萌衣さんに意地張るなんてさ】私は呆然とした。私なんてもう、この家ではすっかりよそ者なんだ。そんな時、母から電話が掛かってきた。「美夢、今日は私とお父さん、用事で帰りが遅くなるの。ベランダに出しておいた洗濯物、片付けておいてね。あ、浩介と萌衣ちゃんも今日は忙しいから。私たちは遅くなるし、あなた一人で夕飯食べてね」こちらの返事も待たず、電話は切れた。ベランダに出てみると、弟と萌衣の洗濯物ばかりが掛かっていた。なんだか急に空しくなった。最初から兆候はあったのだ。ただ、私が自分に言い訳して目を逸らしていただけなのだ。いつの頃からか、私はこの家で完全に浮いていた。最後に残っていたリンゴを何気なく手に取って食べていた時、萌衣が「リンゴが食べたい」と言うと、家族全員が彼女に譲れと私を責め立てた。私は公平に半分に切ったのに、母から返ってきたのは、厳しい叱責だった。「リンゴ半分なんて、お腹の足しにもならないじゃない!」そう言って、萌衣の手からリンゴを取り上げ、そのままゴミ箱へ放り投げた。母は彼女の腕を引き、そのまま外へ出ていった。「行こう、萌衣ちゃん。おばさんが買ってあげる!」弟までもが怒った顔で言ってくる。「なんでそんなにセコいの?リンゴ1個で萌衣さんに意地張るなんてさ!」父でさえ、まるで他人事のように無関心だ。最初は、家族は萌衣が親戚の家に居候している身だから気を遣っているだけなのだと思っていた。だけど違った。よそ者は、間違いなく私だったのだ。私は洗濯物を一枚ずつ取り込み、畳んで、それぞれの部屋に丁寧にしまった。2人それぞれの部屋にあるふかふかのベッドは、見るからに温
더 보기