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《甘美な灼熱 1》全部章節:第 51 章 - 第 60 章

94 章節

第50章:燃え上がり 2

セリア 恐れがついに到着する。白く純粋な恐れ。原初的な。それは私をその場に、ドアの近くに釘付けにする。私の背中は堅い木を探す。保護の幻想。 彼が立ち上がる。 椅子のきしりは沈黙のなかの叫びだ。彼は机を回り込む。彼の動きは恐ろしい流動性、捕食者のもの。彼の目にはもはや思考がない。ただ裸の、灼熱の意図だけ。 私の精神は「逃げろ」と叫ぶ。しかし私の身体は石だ。本棚の堅い本の背が肩甲骨に当たるのを感じるまで後退る。壁。出口はない。 彼は私に覆いかぶさる。 彼の両手が私の顔を掴む。手のひらは冷たく、指は鉄のやっとこ。彼は私を優しさなく、前置きなく動けなくする。私には彼の顔が見える。飢えによって歪められ、私がついに理解する飢えによって。これは優しさではない。欲望ですらない。私が想像したようなものではない。これは消費だ。絶滅だ。 そして彼の唇。 それらは私の唇の上に、息を奪う力で押し潰される。くちづけではないくちづけ。それは断言。何時間もの視線の、無言の緊張の暴力的な句読点。それは戦い。彼の唇は硬く、要求がましく、入り口を強要し、奪い、飲もうと求める。彼の味が私を満たす――コーヒー、冷たい怒り、そしてこの男性的で野生的な、もはや何の抑制もない精髄。 くぐもった音が私の喉に昇る。抗議? 恐れ? 服従? わからない。私の両手は、無力に、彼の胸と本の壁のあいだに閉じ込められている。それらが上がり、彼の胸に置かれるのを感じる。押し返すために。しかし力はそこにない。私の指は彼のシャツの布にしがみつく。難破者たちのように。 彼は私にのしかかる。彼の全身が一本の緊張の線。私の身体に対する無骨な熱。私はあらゆる筋肉、あらゆる骨、彼の欲望の明白さを感じる。硬く、腹に押しつけられて。恐怖は別の何かと混ざり合う。液体の裏切者の熱が血管に広が
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第51章:燃え上がり 2

彼は何も言わない。彼は踵を返し、自動人形のように机に戻る。彼は再び座り、ファイルを手に取る。彼の手もまた、かすかに震えている。 沈黙が戻った。しかしそれはもはや同じではない。それは私たちの呼吸の反響で、共有された味で、今まさに砕けたものの暴力で、そして今まさに生まれたものの重みで充填されている。 私は本棚を滑り落ちる。脚が私を支えることを拒む。私は椅子にくずおれる。机、手紙の山、真昼の光……すべてが同じだ。そしてすべてが違う。 私は手を唇に運ぶ。それらは生きていて、電気的で、傷ついている。印。 私は今まさに呑み込まれた。そして反対側に出てきた。世界はもはや白黒ではない。それは赤、金、そして深い影のなかにある。私は部屋の反対側の男の傾いたうなじを見つめる。彼は読んでいる。あるいはふりを。 私たちはもはや看守と囚人ではない。私たちは筏の上の二人の難破者だ。私たちが今まさに燃え上がらせたばかりの大洋の真ん中で。そして炎はまだ、私たちの沈黙の灰の下でくすぶっている。それは始まったばかりだ。 セリア 沈黙は重い塊に固まった。指の下の机の木よりも硬い。私は彼のうなじの曲線を見つめる。あそこに、部屋の反対側に。彼はファイルの上に身をかがめ、動かない。戦いの後の鉛の兵隊。私の息はまだ肋骨にぶつかっている。傷ついた肉の檻のなかの取り乱した鳥。 私の唇。 私は指でそれらを押さえる。痛むひりつき。生きた記憶。それらは彼の唇の痕跡を保っている。私の皮膚に刻まれた生々しい署名。そこにある。焼き印のように。私は印を付けられている。 「お嬢様……」 彼の声が冷たい刃のように私を貫く。それはしゃがれ、絞り出されているが、立て直されている。命令。 「その手紙。十六時までに終わらせろ」
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第52章:灰と火花

彼の右肩はわずかに上がっている。彼が緩めない緊張。ペンを握る手は関節で白い。彼は書いている。あるいは地獄の円を描いている。彼は以前のなかで生きるふりをしている。私も。 思考が戻ってくる。ゆっくりと、粘ついて。 彼は後退った。 彼は自分を引き剥がした。私ではない。暴力的な抱擁の呪文を断ち切ったのは彼だ。この思考は私を辱め、そして仄暗く、激昂させる。なぜ彼はやめたのか? 嫌悪? 自分自身への恐れ? 私への……恐れ? 記憶が私を打つ。灼熱する。喉のなかのくぐもった音。折れた私の口。腹のなかの裏切者の熱。溺れに身を差し出した私の部分。 私の顔は燃え上がる。恥は酸だ。私は頭を下げる。髪が彼の世界と私の世界のあいだの幕になる。私はより速く打つ。打鍵音は機関銃になる。内面の騒乱をかき消す騒音の幕。 レオン ファイルは廃墟の野原。言葉は踊り、混ざり合い、何の意味も形成しない。私には紙の木目、染みのように広がる黒いインクだけが見える。 彼女の味。 それはまだそこにある。コーヒー、そして私が蹂躙したあの甘く、清らかで、女性的なもの。私はブーツの下で花を押し潰した。破壊のまさにその瞬間に、彼女が折れ曲がり、彼女の香りが爆発するのを感じた。 私の両手は震えている。私は机の下で拳に握り締める。獣。それが私のすべてだ。鎖を断ち切った調教された動物。私は彼女の目のなかの恐れを見た。最初に。白く純粋な恐れ。それから……別のもの。暗い輝き、私のなかにさらに大きな激情を噴出させた放棄。私は彼女を粉砕したかった。そして同時に、滓まで飲み干したかった。 そして彼女の息。あの小さなため息。開きに変わった。 この瞬間
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第53章:灰と火花2

セリア 私は立ち上がる。脚は私を支える。奇跡だ。私は出なければならない。窒息しそうだ。空気はあまりに濃く、銅と大惨事の味がする。私は考えない。行動する。 私は部屋を横切る。彼の机のそばを通り過ぎる。彼の視線が上がり、手のように私の上に重くのしかかるのを感じる。私は頭を回さない。ドアを、木を、真鍮の取っ手を見つめる。私の救い。 「どこへ行く?」 彼の声。より近い。それは命令の確かさを失っている。亀裂がある。くぐもった切迫。 私は止まる。振り返らない。 「空気を吸いに。午後の郵便は準備できているはず」 それは私の声。落ち着いていて、平坦で、ほとんど普通。私はそれをかろうじて認識する。 「セリア」 私の名。それは沈黙のなかで爆発する。銃声。彼は決してそれをそう言ったことがない。武器のように。哀願のように。私はついに振り返る。 私たちの視線が絡み合う。世界は私たちのあいだに張られたこの橋に縮減する。脆く、電化された。彼の顔はもはや仮面ではない。裂け目は巨大だ。私は混沌を見る。恥を。定式化されていない無骨な問い。 私は何も言わない。何を言うことがある?「何でもなかった」? それは私たち二人を侮辱する嘘だ。「決して二度と」? それは私の身体、この裏切者が定式化しない、空虚な願い。 私は彼の視線を支える。私が感じるすべて――恐れ、怒り、混乱、この呪われた熱――を私の目のなかで輝かせるままにする。私はそれを彼に与える。彼がそれを背負う番だ。 それから私は踵を返す。ドアを開ける。出る。 廊下は冷たく、没個性的だ。私は歩く。一歩一歩が超人的な努力。中庭に面した窓の近くで壁に凭れる。目を閉じる。呼吸する。
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第54章:沐浴 1

セリア 小道の砂利が私たちの足の下でざくざくと鳴る。私たちのあいだの沈黙に拍子を刻む乾いた音。車での道中は、くぐもったささやきと、バックミラーに捕らえられた逃げるような視線のトンネルだった。果てしない一日は、骨の髄まで疲れ果てさせた。私はもはや重い身体、灰の精神にすぎない。それでも、疲労の下で、振動が持続している。消えることを拒む残り火。 家のドアが鈍い音を立てて閉まる。慣れ親しんだ空間が見知らぬものに思える。新たな賭けで満たされている。私は鞄を置き、靴を脱ぐ。私の動作は遅く、機械的だ。 「上がれ」 背後からの彼の声は、鋼鉄の上の絹の擦れ音。命令ではない。提案でもない。それは宣言。予言。 私は上がる。一段一段が譲歩。彼がついてくるのが聞こえる。私のすぐ後ろの彼の存在は、触れられる熱のように。 寝室では、暗闇はまだ完全には落ちていない。灰色がかった光が窓から濾過している。私は部屋の中央に立つ。優柔不断で、待機と疲労で麻痺している。 「ここで待て」 彼は浴室に消える。水が勢いよく流れ始める音が聞こえる。浴槽に。液体の、約束に満ちた音。蒸気がドアの下から濾過し始め、温かくスパイシーなバスオイルの香りをもたらす。 私の両手はブラウスへと向かう。ボタンは抵抗する。指はかじかんでいる。私のすべてが休息を、忘却を叫んでいる。しかし別の欲望が、より深く、より裏切り者のそれが、私の腹の湿った部分で伸びをする。私はそれを見た。エレベーターのなかで、彼の手が、私が持っていたファイルを取るために私の手をかすめたとき。それは上司の仕草ではなかった。それは捕食者の主張だった。そして私は震えた。 彼が敷居に再び現れる。彼はジャケットを脱ぎ、ネクタイをほどいている。シャツは半開き。薄闇のなかで、彼の視線は燃えている。 「来い」 彼は私を迎えに来ない。彼は私が彼のところへ来ることを要求する。私が最後の距離を自分の意志で越えることを。 私は浴室まで歩く。蒸気が私を包む。熱く湿って。大気の抱擁のように。浴槽は広く深く、ほとんど満杯だ。水は乳白色で、オイルで虹色に輝いている。縁にはろうそくが灯され、タイルの上に影の踊りを映し出している。 彼は浴槽の近くに立っている。動かない。彼の視線は私の身体をゆっくりと、急がずに辿る。まるで当然の贈り物を開梱するかのように。 「服を脱げ
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第55章:沐浴 2

「入れ」 彼は水を指し示す。私はそこに滑り込む。熱がすぐに私を包む。液体で、包み込むように。私は背を凭せかける。目を閉じる。安堵のうめきが我知らず漏れる。水は私の筋肉を和らげるが、別の場所で炎を煽る。 布の擦れる音が聞こえる。目を開けると、彼は裸だ。ろうそくの炎が彼の胸を、腹部の緊張した筋肉を、腰の長く硬い線を愛撫する。彼は壮大だ。恐ろしい。全身全霊がただ一つの目標に向けられている。 彼は私と向かい合って水に入る。水位が上がる。私の胸にぴちゃぴちゃと当たる軽い波。空間は突然極小だ。私たちの脚は触れ合い、乳白色の水の下で交差する。彼はまだ私に触れない。彼は私を見つめる。緊張はあまりに濃密で、切り裂けるほどだ。 「おまえは疲れ果てている」 それは問いではない。断定だ。 私は頷く。話すことができない。 「構わない」 彼は私の血を凍らせる冷たさでそう言う。それから彼の両手が、ついに、水の下で私の足首を見つける。彼の指がその周りで閉じる。肉と意志の輪。彼は優しく引き、私をさらに横たえさせ、私を彼のほうへ滑らせる。私の身体が彼の手の届くところに来るまで。浴槽の傾斜の上に差し出されて。 彼の顔は私の上にある。水滴がこめかみに玉になっている。 「感じるだろう」と彼は囁く。口は私の口にとても近く、私は彼の言葉を味わう。「おまえは私の欲望の一片一片を感じるだろう。おまえが自分の疲れを忘れるまで。おまえがそれだけになるまで。私だけになるまで」 レオン 彼女は水のなかに浮かんでいる。疲れ果てたニンフのように。瞼を閉じ、唇を半開きにして。倦怠が彼女をより美しく、より脆くしている。より奪うに値するものに。虹色の水の下の彼女の青白く滑らかな身体の光景が、私の歯を食いしばらせる。欲望は万力だ。何時間も前から締め付けられている。あの執務室から。彼女が踵を返し、私を混沌とともに置き去りにしてから。 ---
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第56章:沐浴 3

レオン 私は彼女を欲する。優しさではなく。ロマンスでもなく。私は彼女に自分を刻印したい。もはや私を離れないこの激情で彼女を満たしたい。彼女が引き起こしたものの重みを彼女に感じてほしい。 彼女の足首の上の私の両手は錨。私は彼女を私に引き寄せる。彼女は柔らかく、受動的な抵抗を差し出す。彼女の身体は滑る。長く、しなやかに。彼女がそこに、私の下に来るまで。胸は水から現れ、先端は熱い空気と蒸気の対比で硬くなっている。饗宴。 私は約束する。脅す。私の言葉は切り裂くような愛撫。彼女は目を開ける。私は彼女のなかを恐れ、倦怠、そして奥底で、あの暗い輝きが過ぎるのを見る。執務室のあれ。崖の縁での同意のあれ。 私は頭を下げる。私の口が彼女の肩の曲線を見つける。私は噛む。本当に傷つけるほどではない。印を付けるのに十分なほど。彼女はあえぐ。水と蒸気でくぐもった音。彼女の両手が私の腕に置かれる。しかし押し返さない。それらはしがみつく。 私はその小さな印を舐め、それから下りる。私の口が片方の胸を捕らえる。水の熱、舌に対する乳首の質感、タイル張りの部屋に響き渡る彼女のうめき声……それは感覚の恐慌。私は計算された遅さで彼女を味わう。彼女が抑えられないあらゆる震えに残酷なまでに注意を払って。 私の両手は遊んでいない。それらは水の下を滑り、彼女の腰の反り、尻の落ちる線に沿い、腿の内側を這い上がる。彼女はとても柔らかい。とても熱い。至るところで。彼女は身を避け、背を反らせ、腰は彼女にもかかわらずうねり、私がまだ拒む摩擦を探す。 私は彼女をひっくり返す。彼女のうなじは差し出され、両手は浴槽の縁にしがみつく。私は彼女の背中に自分の身体を押しつけ、しっかりと支える。私は硬い。苦しいほどに硬い。彼女の尻の谷間に押しつけられている。彼女はそれを感じる。震えが彼女を貫く。 「見えるか?」私は彼女の耳元で囁く。私の声は蒸気のなかの振動。「おまえが何をしているか見えるか? おまえだ。いつもおまえだ」 私の手は彼女の腰を離れ、腿のあいだに飛び込み、彼女の放棄の熱く濡れた中心を見つける。彼女は叫ぶ。腕のくぼみのなかのくぐもった音。彼女の筋肉は、侵入し、探索し、私の所有を断言する私の指の周りで収縮する。彼女は準備ができている。震え、疲れ果てているが、準備ができている。 「いや、まだだ」と私は唸り、手を引
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第57章:饗宴 1

レオン 水は熱を失い、生温かくなり、それからほとんど冷たくなった。私が動くことなく。彼女はまだ私の上にいる。彼女の重みは優しいものに、内面の苦悩に対する麻酔薬になった。彼女の息は私の首に対して規則的だ。眠ってしまったのか? 快楽と疲労で気を失ったのか? 私はぼんやりと彼女の滑らかな肌の下でうねる背骨を、尻の始まりまで撫でる。彼女は震える。微かな動き。まだそこにいる証拠。辺獄のなかに。 肉体的な飽和は重い外套だ。しかしその下で、動揺が持続する。継続的な所有への……誇示への必要。私は水の暴力のなかで彼女を奪った。しかし今、私は別のものを欲する。戦利品のように彼女をかわいがりたい。私が征服し、倒錯した遅さで味わうつもりの貴重なもののように彼女を扱いたい。 「セリア」 私は彼女のこめかみに向かって彼女の名を囁く。彼女は唸る。動物的な抗議の音。 「出なければ」 私は彼女を持ち上げる。それが私たち二人からうめき声を引き出す。分離は肉体的で、無骨だ。湿気で飽和した浴室の空気が、私たちの湿った肌を打つ。彼女は脚でよろめく。目はかすみ、私は彼女を腕でしっかりと支える。私は彼女を厚く柔らかいバスローブで包み、それから自分も別のものに包まる。 私は彼女を寝室まで導く。彼女は身を任せる。従順で、疲れ果てて。私は彼女を巨大なベッドの端に座らせる。彼女の髪は緞子の布の上に滴り、暗い染みを形成している。 「そこにいろ」 私は廊下の壁の電話に行く。オフィスの番号をダイヤルする。 「ルロワ夫人? 夕食を上げさせてください。予定のメニュー。はい、すぐに寝室に」 私の声は通常の権威を取り戻す。しかしそれは非常に遠くから出ているように思える。私は受話器を置き、彼女のところへ戻る。彼女は動いていない。膝の上に置かれた両手をじっと見つめている。ま
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第58章:饗宴 1

私も食べる。彼女に一口、自分に一口。沈黙はもはや重くない。それは火のぱちぱちという音、銀と磁器の控えめな触れ合う音で満ちている。しかし一口ごとに、別の食欲が私のなかで大きくなる。 彼女が最後のスプーンのスープを飲み込んだとき、私はボウルを置く。まだ容器で温かい私の手が、彼女の頬の上に置かれる。私は彼女の顔を私のほうに向ける。 「パンくずがついている」と私は言う。声は低く。 それは本当ではない。私は頭を下げ、彼女の唇を捕らえる。 セリア くちづけは執務室のものとは違う。怒りはなく、驚きもない。恐ろしい知識がある。意図的な遅さ。それはブイヨンの味、塩の味、そして彼の味がする。彼。いつも彼。彼の唇は今は柔らかい。しつこいが無骨ではない。彼はまるで今しがた私に与えた食事の味を探すかのように私の口を探索し、自分の分け前を要求する。 うめき声が私の喉に昇る。疲労から、官能的な衝撃から、おそらく最も危険なこの突然の優しさから生まれて。だらりと垂れている私の両手が、バスローブの布をぎゅっと掴む。彼のか私のか、もはやわからない。 彼は身を引く。一センチ。彼の目は、火の輝きのなかで、残り火だ。 「魚が冷めてしまう」と彼は囁く。 しかし彼はそれを取るために動かない。私の頬を支えていた彼の手が、首を伝って、バスローブの縁の下に滑り込む。布は力を失う。彼の親指が私の鎖骨を、それから胸の上部の曲線をかすめる。私は息を止める。 彼はついにフォークを取り、白ワインソースがかかった舌平目の切り身の一片を切り離す。彼はそれを私の唇に運ぶ。 「味わえ」 私は従う。魚は繊細で、とろける。しかし私は、咀嚼する私の口の上の彼の視線の強烈さ以外、何も味わわない。私が飲み込んだとき、彼は再び身をかがめる。今度は、彼の舌が私の口に入り、探し、魚の味を
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第59章:饗宴 3

セリア バスローブは今や私の上で大きく開かれ、私の位置と彼の位置だけで留まっている。火が私の裸の肌を愛撫する。彼の指は、二口のあいだに自由になり、私の胸骨の上に、片方の胸の周りに、決して直接触れずに道を描き、それを待機で震えさせる。 「苺だ」と彼はついに言う。声は抑えられた欲望でしゃがれている。 彼は赤く完璧な苺を取り、生クリームのボウルにそっと浸す。彼はそれを私の口に運ぶ。私はかじる。果物は甘く、酸味があり、クリームは濃厚だ。果汁が私の顎を伝う。 彼は唸る。深い満足の音。彼はナプキンでそれを拭わない。彼は身をかがめてそれを舐める。ゆっくりと。顎から唇の端まで遡って。彼の舌は熱く、ざらついていて、意図的だ。私は彼に対して背を反らせる。私の背中を彼の硬い胸に押しつける不随意の動き。二枚の布越しに彼の興奮を感じる。 「あちこちにつけてしまったな」と彼は再び嘘をつく。 彼の手はついにあらゆる慎みを捨て、私の胸全体を覆う。彼の手のひらは熱く、わずかに硬くなっている。彼は静かな所有欲で肉を揉む。親指がすでに硬くなった先端を転がし、私が彼の口のなかで叫ぶまで。 デザート、熱く濃厚なチョコレートは、甘美な拷問だ。彼は指の先で私の唇にそれを塗りつけ、それから口で私をきれいにする。長く、甘く、深いくちづけが私を狂わせる。彼は私の胸の先端に少し塗り広げ、今度は舐めるだけでは満足しない。彼は熱く湿った口で胸全体を含み、苛立たしい遅さでそれをきれいにする。吸引のあと吸引のあと。私が彼の膝の上で身をよじり、支離滅裂な懇願を囁くまで。 食事は忘れられる。半分終わったまま。テーブルの上で冷めている。今や唯一の食べ物は、私たちだ。 レオン 彼女は私
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