しかし、それは傷を癒すために棘を抜くような、必要な痛みだった。セッションが終わると、彼女は疲れ果ててはいたものの、不思議と軽やかな気持ちで立ち上がった。デラランド医師は彼女をドアまで見送った。「ゆっくりでいいわよ」と彼女は言った。「傷が癒えるには時間がかかるもの。来週また来て、続きをしましょう。」エリーズは言葉が出ず、ただうなずいた。階下へ降り、通りに出て、新鮮な秋の空気を吸い込んだ。周囲の世界は変わっていなかったのに、すべてが違って見えた――より鮮明に、よりリアルに、より生き生きと。その晩、彼女はノートにこう書いた。デラランド医師との初診。何年も泣いたことがなかったほど、号泣しました。薬のこと、恥ずかしさ、恐怖について話しました。彼女は、私が彼女の影響を受けていただけで、私のせいではないと言ってくれました。そんなことを言ってくれた人は今までいませんでした。彼女の言葉を完全に信じているかどうかは分かりません。でも今夜、初めて肩からとてつもない重荷が下りたような気がします。これから先は長い道のりだと分かっています。でも、最初の一歩を踏み出しました。それだけでも、もう勝利です。***数週間が過ぎ、デラランド博士との面談は、待ち遠しいと同時に、恐れも感じるものとなった。毎週火曜日の朝、エリーズは重い気持ちを抱えながら、ランパール通りの石段を上り、そして毎週火曜日、疲れ果てながらも少しだけ心が軽くなった状態で階段を下りてきた。心理学者は既成の解決策を与えたり、何を考え、何をすべきかを指示したりはしなかった。彼女は質問を投げかけ、エリーズが打ち明けたことを別の言葉で言い換え、彼女自身の記憶を別の視点から見つめ直すよう導いた。そして少しずつ、ほとんど気づかないうちに、エリーズは理解し始めた。
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