二人はしばらく沈黙した後、ジュリアンは低い声で続けた。「ねえ、キャロラインと過ごしたこの何年間もの間、僕は愛が本当に存在するのかどうか、よく考えていたんだ。真の愛、つまり、すり減ることもなく、裏切ることもなく、逃げ出すこともない愛。僕はもうそんなものを信じられなくなっていた。そして君が現れた。君もまた、傷を抱え、傷跡を残して。君は僕に、それが可能だと示してくれたんだ。」エリーズは目を閉じ、ジュリアンの言葉が心地よい波のように彼女を包み込むのを感じた。彼女は、孤独と恐怖と苦闘に満ちた年月を思い浮かべた。命を救ってくれた小さな薬剤師のこと、決して彼女を見捨てなかったソフィーのこと、彼女を信じてくれたグランデ氏のことを。そして、11月のある晩、デュボワ家で彼女の人生に突然現れ、それ以来ずっと彼女のそばにいてくれたジュリアンのことを。翌日、二人は二人きりで一日を過ごすことにした。ソフィーは娘たちの面倒を見ると申し出た。 「娘たちを独り占めできるのは本当に久しぶり!」そう言って、二人はまるで十代の恋人同士のように手をつないで海岸へと向かった。彼らは人影のない浜辺を歩いた。湿った砂には足跡が刻まれ、灰色の空を背景にシルエットが浮かび上がっていた。潮風は冷たかったが、彼らはそれを感じなかった。言葉はほとんど交わさず、ただ並んで歩き、果てしなく続く水平線を見つめていた。あらゆる仕草、あらゆる視線、あらゆる沈黙に、人生は儚く、幸福は尊く、そしてそれをためらうことなく、心ゆくまで味わわなければならないという、鋭い意識が込められていた。二人は小さなシーフードレストランで、まるで恋の初期の頃のように手をつないでランチを食べた。ギリシャ旅行、家の隣にある納屋の改築、協会の施設拡張など、今後の計画について語り合った。初めての喧嘩や仲直りを思い出し、笑い合った。そして食事が終わると、ジュリアンはグラスを掲げ、ただ一言こう言った。「僕たちに。僕たちの愛に。僕たちの人生に。」エリーズはグラスを掲げ、目に感動の輝きを宿らせた。「私たちの人生に乾杯。」
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