「ソフィーさんの『絶対音感』スキルを使って、良い曲を作りたいって話! お願いしますよー」 困っているんですよ、わたし!「そんな話だったわね……。でも私で役に立てることがあるのかしら……」 自信なさげなソフィーさん。 まあ、『絶対音感Lv1』だからスキル持ってるよーってだけの状態だし、そんなもんかな。「わたしも譜面が書けるわけじゃないので、なんとなく文字に起こしてみた音符を見ながら、音楽を聴いてみてほしいんですよ。違和感のある音にチェックをつけるだけでも……」「違和感ね?」「変だな、外れてそうだな、っていう感覚的なもので大丈夫です」「わかったわ。一度やってみるから少し時間をちょうだい」 ソフィーさんがわたしの書き起こした譜面っぽい紙を受け取ってくれた。 お願いします。期待してます!「でも私、楽器の音というのがよくわからないのよね……」「わたしもこの時代……国で使われている楽器がどんなものかわかってなくて。またガーランド伯爵のところに押しかけてみますかねー。閣下ならそういう伝手もありそう」 城内に楽団を抱えていなくても、夜会で踊る時には音楽が必要だろうし、何かしらの情報は持ってるに違いない!「セドリックから音楽に興味があるという話は聞いたことがないけれど、領主としての嗜み程度には理解があるかもしれないわね」 そう、それに賭けましょう!* * *「やっほやほー♪ ご機嫌麗しゅう♡」 愛しのアリシアちゃんが遊びに来ましたよー、と。「今度は何だ……。お前たちはいつも突然来るな……」 困り顔のセドリックちゃん。 だって正式なアポ取ってると時間かかるし、秘書の人に話したら一発で通してくれるんだからいいじゃない?「旧友が遊びに来るのに許可が必要かしら?」 ソフィーさんがしれっと言い放つ。「旧友と……。まあいい。それで何の用事だ? この後会合があってな、あいにく酒を飲んでいる時間はないのだよ」 なぜかちょっと残念そうな表情。 わたし=酒ってイメージついちゃってます? 刷り込み的な?「あー、じゃあこのジンジャーハイボールは後ほどごゆっくりということで、秘書さん先に試飲しておいてください」「いえ、私も閣下とご一緒しなければなりませんので……」 お酒を目の前にして、一瞬だけ笑顔の花が咲いたのに残念。 この秘書さん、なんだかんだで
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