「親方ー。そういうわけだから、わたししばらく『龍神の館』に通うことになりそうです」 まだ工房に住まわせてもらったばかりなのに、いきなりお店の手伝いとかできなくなるけど大丈夫かな……。わたしの代わりにミィちゃんに店番頼んでみよっか?「気にするな! ソフィーを助けてやってくれぃ」 親方が笑いながらわたしの背中をポンと叩いた。 うん、でも、ちゃんとスーズさんは休ませてあげてね。ヤンスをもっと働かせて。不安になってきた……なんとかコピーロボットでも創っとく?「リーンちゃんありがとね。私、アリシアに可能性をビンビン感じてるわ!」 ソフィーさんもわたしの背中を叩いてくる。 え、わたしの背中で手をつなぐのやめて? 親方とソフィーさん、マジどんな関係なの⁉ 見たくないし知りたくないんで、わたしの見えるところでやめてくださいます⁉「夜遅くなるようなら、ステンソンを迎えに寄こすが」「けっこうです。わたし、1人で帰れますから」「お、おう……そ、それならいいんだが……余計な気を回しちまったみたいだな」 親方がタオルを出して汗を拭いだす。 やべ。親方にきつく当たっちゃったかも。だって、ヤンスと2人で並んで歩くとか、ちょっとじんましん出そう……。たとえ盗賊に襲われたとしても、たぶんわたしのほうが強いし、ヤンスを守ってこれ以上好きにでもなられたりしたら、次の日辺り行方不明になっちゃうかも。ヤンスが。「さーてと! さっそくお店改造の設計とローラーシューズショーの特訓を開始しないと!」 やることがいっぱいだー。100人の天使ちゃんたちにもたくさん働いてもらうよー。* * *「まずは何をやるにもお店の宣伝からですねー」 何をやるにも知名度が一番大事。「とにかく注目を集めていきたいですよね」「つまり具体的には何をどうするつもりなのかしら?」 ソフィーさんが不安そうに尋ねてくる。 ノーヒントだとわかりませんかねー? 簡単だと思いますけどね?「揃いの制服です」「ああ制服ね。でも制服が最初なの? 意外だわ~」「えーとですね。これから、料理の試作、店内の改装など大掛かりな仕掛けをしていこうと思ってます。そのためには何が必要かというと――」「食材や資材よね」「そう、正解です。それをだれが買いに行くでしょーか?」「……なるほど。そういうことなの」 ソフィーさ
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