「おはよーございまーす!」「はい。おはようございます。今日も元気いっぱいですね」「はーい!」幼稚園にたどり着くと、元気な挨拶が飛び交っていた。いよいよとなると、剛はカチンコチンに固まってしまった。「剛。大丈夫だ。ホラ、行こう?」「お、おう......」「ここ......オレの出身幼稚園じゃねぇか」「ハァ?!今更?!なんで気が付かなかったんだよ!」「いやぁ......アハハ」オレ達がそんなやり取りをしていると、高校生が幼稚園にいるのが物珍しいのか、ママさん達の注目を集めていた。「おや?......もしかして叶弥君じゃありませんか?」「ア?そーッスけど。......もしかして"タケちゃん先生"?」「そうそう!そうですよ!いやぁ......大きくなりましたねぇ!」「タケちゃん先生こそ、今もここに?もういい歳だろ?」「今は園長をしているんですよ。それに......あ、いたいた。おーい、太一!」まさか叶弥が通っていた頃からの先生がまだいるとは。しかも今では園長先生。これなら剛を安心して任せられる。そう考えていると、"太一"と呼ばれた男が駆け寄って来た。「これは私の息子の太一です。今はこの幼稚園で共に働いています。ホラ、太一。挨拶を。......太一?」太一と呼ばれた先生は何故かオレをみて固まっている。オレは思わず「あの......」と声をかけると、彼は俺の空いている方の手を握って頬を赤くしながら、「ご、後藤 太一です!貴方のお名前は?!」「え......あ、田河 京司です。」「京司さん!あの、一目惚れしました!まずはお友達からどうでしょうか?!」そう迫ってきたのだった。オレと叶弥、園長先生は「「ハァ?!」」と声を上げた。そして園長先生は太一...先生の頭をポカリと叩いた。「痛ぇ!何するんだよオヤ......園長先生!」「太一先生が突拍子も無いことを言い出すからでしょう!すみません、えっと......」「京司でいいです。」「ありがとうございます、京司君。すみません、太一先生は昔から惚れっぽくて......。あ、もしかして今日から入園する......?」「はい。ホラ剛。挨拶して」「い、五十嵐 剛です。おはよーございます」園長先生は太一先生の事を一旦置いておく事にしたのか、話題を剛にふってきた。剛は恥ずかしそうにオレの影に隠
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