All Chapters of 運命にあらがう俺は、異能でSランク宇宙人をぶっとばす: Chapter 41 - Chapter 43

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第41話 思わぬ危難の訪れ④

 五百雀《いおさき》月子は、御厨沙良の部屋で笑い転げていた。  初の給料が入り、両親にも送金はしたがお年頃としてはそれで終わりたくない。    ケーキを御厨隊長の元に持参し、おしゃれな服を売っているところや喫茶店などの話を聞きに部屋に上がり込んで一時間。  御厨が、彼氏の末元修司とデートにいって店員に親子に間違われかけたことなどを面白く語るので、遠慮なく笑っていた。   「親子って、さすがに酷すぎるよね~? 私何歳だと思われてたのかなー」   「彼氏さんがふけてるとか?」   「えー? 修司さんがー? ないない」    ケーキをつつきながら、恋バナに花が咲く。  そんなたわいもない平和な午後が、不意に破られることになった。    バン、とノックもなしにドアが開いた。  そこには、テレビやグッズで顔を知る本部の鬼山中佐がいる。    「え?」   「御厨少佐、本部に来てもらおう。残念だが、質問には一切答えられない」    冷ややかな顔の鬼山中佐にひっぱられ、御厨がよろめく。  本部からの何かしらの要請ならば、基本的にオペレーションルームから通達がくるものだ。    直接部屋に乗り込まれて、連れ出されることはない。  しかも鬼山は土足だった。   「鬼山中佐、失礼ですが乱暴すぎませんか!?」    思わず声が尖った月子を見返す鬼山の目は、絶対零度だった。   「大丈夫だよ、五百雀《いおさき》ちゃん! なんかあるんだよ」    そもそもここは女子寮だ。  男の鬼山が、しかも最強の男が乗り込んできて騒ぎにならないはずがない。  腕を引っ張られて連れ出される御厨を、女子の歓声が見送る。    ――なにを呑気な。    月子の唇が悔しさのあまり、歪む。  アレはキャーキャー騒がれるようなことじゃない。    御厨本人のも話せないと言われたことを、月子
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第40話 思わぬ危難の訪れ②

 会議室には緊張感がみなぎっていた。 駆け付けた夜坂司令と、嶽村副司令は顔色が白くなった鬼山とカガリに言葉を無くす。  後から榎木少佐が入ってきて、中から部屋に鍵をかけた。 「私のことは気になさらず。録音機の代わりだと思ってください」  そういって、一人で部屋の隅に腰かける。 鬼山がまず、ソラから切り出された事実を説明して、司令を呼んだことを説明した。 当事者のソラだけが、わたがしのようにふわふわと低空を舞っている。 「富士山麓にも地球外生命体……? しかも不知火少尉の側の人間……?? どういうことなの、オペレーションルームが捉えられない地球外生命体がいるということ……?」  椅子は出されていたが、榎木少佐以外全員が部屋をうろうろと歩く。 深呼吸してカガリが座ると、ソラがその膝にちょこんと座った。 「ソラ、富士山麓には異界防衛軍の基地がある。それは知ってるのか?」 『ソラのナカマも、あそこにスコシいル。通信してル』  カガリは頷く。 すると、大声で嶽村が遮った。 「M1,022型異星人は地球と協力する約束だ! なんでこんな大事な話をそちらからしなかったのかね!? 富士山麓にはいつ地球外生命体が入り込んだんだ!!」 「嶽村副司令、ソラに時間のことを聞くのは無駄です。ソラからすれば、地球にきたのも最近の感覚です」  ソラと話していると、カガリの幼少期も一昨日くらいの意識でいるのだ。 生命体として、人間と同じ感覚を要求するのは時間の無駄だ。 「しかし――」 「今は聞く時間です、副司令」  鬼山が冷ややかな顔で嶽村の腕をつかむ。 静かに立ち上る威圧に、嶽村は無礼な……と呟きつつも黙った。 「富士山麓の基地にきた宇宙人は、ソラはどの異星人かわかる? そいつらは何をした?」 『なまえ、わからなイ。前からいル宇宙人。乗り物にノ
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第42話 新しい(曲者)メンバー

 姫川四葉は、肉の缶詰が入った小箱を持って男女共同ルームをうろうろしていた。  先日、御厨沙良が病気のために長期入院する旨と不知火カガリをオフィリア05部隊の隊長にすることが放送された。    カガリの隊長職は、御厨が戻る間なのかずっとなのかは分からない。  それでもお祝いに、何かしたかった。   「不知火マジで空気読まねえよなぁー、とうとう隊長かよ」   「いやまあ、じゃあSランク二回倒せんの? って言われちゃそりゃ無理だけどさあ。テンポおかしくないか?」   「生島司令に気に入られて、ちょっと贔屓感じる~」   「分かる、五月だよ? 入隊して一年も経たないやつがねぇ……」   「ま、利点があるとしたらテレビにめっちゃ映ることかな。オフィリア05部隊が最近ダントツニュースで流れるもんな」   「いやいやオフィリア05部隊に配属されなくてよかったぁ。あんなスピード出世と比べられたくなーい」    四葉は、意図してカガリへの妬み声を聞かないようにする。  入隊してからずっとこうだ。    むしろ、数は増えている。  以前は阿部と霧山が、二人がかりでそういう雰囲気からカガリをシャットアウトしてきたが、最近はカガリがいようとおかまいなしな気がした。   「けど、本部からお茶の水基地に左遷になって、不知火の部下になってる人可哀そうじゃないか? 准尉で本部勤務ならエリートコースなのに」   「それな……。しかも二十ちょいでしょ、絶対エリート」   「雨宮准尉だっけ、何かミスでもしたのかな」   「俺本部勤務に一度でもなったら、他支部なんか行きたくねーなー」    聞きたくない。  防衛高の時代は、ここまでじゃなかった。    男女共同ルームでカガリを待つのを止めようかと、四葉は思い始めた。  男子寮の中には入れないが、寮母に荷物を頼むことも出来る。    会うことは諦めて、男子寮のほうへ行こうとす
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