All Chapters of 運命にあらがう俺は、異能でSランク宇宙人をぶっとばす: Chapter 41 - Chapter 50

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第41話 思わぬ危難の訪れ④

 五百雀《いおさき》月子は、御厨沙良の部屋で笑い転げていた。  初の給料が入り、両親にも送金はしたがお年頃としてはそれで終わりたくない。    ケーキを御厨隊長の元に持参し、おしゃれな服を売っているところや喫茶店などの話を聞きに部屋に上がり込んで一時間。  御厨が、彼氏の末元修司とデートにいって店員に親子に間違われかけたことなどを面白く語るので、遠慮なく笑っていた。   「親子って、さすがに酷すぎるよね~? 私何歳だと思われてたのかなー」   「彼氏さんがふけてるとか?」   「えー? 修司さんがー? ないない」    ケーキをつつきながら、恋バナに花が咲く。  そんなたわいもない平和な午後が、不意に破られることになった。    バン、とノックもなしにドアが開いた。  そこには、テレビやグッズで顔を知る本部の鬼山中佐がいる。    「え?」   「御厨少佐、本部に来てもらおう。残念だが、質問には一切答えられない」    冷ややかな顔の鬼山中佐にひっぱられ、御厨がよろめく。  本部からの何かしらの要請ならば、基本的にオペレーションルームから通達がくるものだ。    直接部屋に乗り込まれて、連れ出されることはない。  しかも鬼山は土足だった。   「鬼山中佐、失礼ですが乱暴すぎませんか!?」    思わず声が尖った月子を見返す鬼山の目は、絶対零度だった。   「大丈夫だよ、五百雀《いおさき》ちゃん! なんかあるんだよ」    そもそもここは女子寮だ。  男の鬼山が、しかも最強の男が乗り込んできて騒ぎにならないはずがない。  腕を引っ張られて連れ出される御厨を、女子の歓声が見送る。    ――なにを呑気な。    月子の唇が悔しさのあまり、歪む。  アレはキャーキャー騒がれるようなことじゃない。    御厨本人のも話せないと言われたことを、月子
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第40話 思わぬ危難の訪れ②

 会議室には緊張感がみなぎっていた。 駆け付けた夜坂司令と、嶽村副司令は顔色が白くなった鬼山とカガリに言葉を無くす。  後から榎木少佐が入ってきて、中から部屋に鍵をかけた。 「私のことは気になさらず。録音機の代わりだと思ってください」  そういって、一人で部屋の隅に腰かける。 鬼山がまず、ソラから切り出された事実を説明して、司令を呼んだことを説明した。 当事者のソラだけが、わたがしのようにふわふわと低空を舞っている。 「富士山麓にも地球外生命体……? しかも不知火少尉の側の人間……?? どういうことなの、オペレーションルームが捉えられない地球外生命体がいるということ……?」  椅子は出されていたが、榎木少佐以外全員が部屋をうろうろと歩く。 深呼吸してカガリが座ると、ソラがその膝にちょこんと座った。 「ソラ、富士山麓には異界防衛軍の基地がある。それは知ってるのか?」 『ソラのナカマも、あそこにスコシいル。通信してル』  カガリは頷く。 すると、大声で嶽村が遮った。 「M1,022型異星人は地球と協力する約束だ! なんでこんな大事な話をそちらからしなかったのかね!? 富士山麓にはいつ地球外生命体が入り込んだんだ!!」 「嶽村副司令、ソラに時間のことを聞くのは無駄です。ソラからすれば、地球にきたのも最近の感覚です」  ソラと話していると、カガリの幼少期も一昨日くらいの意識でいるのだ。 生命体として、人間と同じ感覚を要求するのは時間の無駄だ。 「しかし――」 「今は聞く時間です、副司令」  鬼山が冷ややかな顔で嶽村の腕をつかむ。 静かに立ち上る威圧に、嶽村は無礼な……と呟きつつも黙った。 「富士山麓の基地にきた宇宙人は、ソラはどの異星人かわかる? そいつらは何をした?」 『なまえ、わからなイ。前からいル宇宙人。乗り物にノ
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第42話 新しい(曲者)メンバー

 姫川四葉は、肉の缶詰が入った小箱を持って男女共同ルームをうろうろしていた。  先日、御厨沙良が病気のために長期入院する旨と不知火カガリをオフィリア05部隊の隊長にすることが放送された。    カガリの隊長職は、御厨が戻る間なのかずっとなのかは分からない。  それでもお祝いに、何かしたかった。   「不知火マジで空気読まねえよなぁー、とうとう隊長かよ」   「いやまあ、じゃあSランク二回倒せんの? って言われちゃそりゃ無理だけどさあ。テンポおかしくないか?」   「生島司令に気に入られて、ちょっと贔屓感じる~」   「分かる、五月だよ? 入隊して一年も経たないやつがねぇ……」   「ま、利点があるとしたらテレビにめっちゃ映ることかな。オフィリア05部隊が最近ダントツニュースで流れるもんな」   「いやいやオフィリア05部隊に配属されなくてよかったぁ。あんなスピード出世と比べられたくなーい」    四葉は、意図してカガリへの妬み声を聞かないようにする。  入隊してからずっとこうだ。    むしろ、数は増えている。  以前は阿部と霧山が、二人がかりでそういう雰囲気からカガリをシャットアウトしてきたが、最近はカガリがいようとおかまいなしな気がした。   「けど、本部からお茶の水基地に左遷になって、不知火の部下になってる人可哀そうじゃないか? 准尉で本部勤務ならエリートコースなのに」   「それな……。しかも二十ちょいでしょ、絶対エリート」   「雨宮准尉だっけ、何かミスでもしたのかな」   「俺本部勤務に一度でもなったら、他支部なんか行きたくねーなー」    聞きたくない。  防衛高の時代は、ここまでじゃなかった。    男女共同ルームでカガリを待つのを止めようかと、四葉は思い始めた。  男子寮の中には入れないが、寮母に荷物を頼むことも出来る。    会うことは諦めて、男子寮のほうへ行こうとす
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43話 |地球外生命体《ヴォイドフォーク》の捕獲①

 御厨《みくりや》沙良は、本部の女子隊員が引き取ってくれた私物から服を選んでいた。  このあと、末元修司と名乗る地球外生命体を無事に捕獲するためにも暗い顔は厳禁だ。    それでも、意識していても表情は暗くなる。   「佐竹さん……」    あの極秘ミッションで死んだのは佐竹だけではない。  そして、知らずに情報を抜かれたとはいえ、合コンで騙されたのは自分だ。    好き嫌いが完全に一致していて、本当に理想の相手だと思った。  それは、奇跡などではなく完全に御厨をターゲットにしていたからだ。    今苦しいのは裏切られた恋心より、騙された自分への怒りと死んだ仲間への悔恨だった。   「いつもノーメイクで出かけるのですか?」    事情を知る女子隊員が、背後で冷たい声を出す。  御厨が、余計なことをしないように軟禁されてから配属されて監視していた。   「いえ……」    鏡を置かれて、メイクポーチを漁る。  鏡の向こうに見えるのは、やつれて顔色の悪い自分の顔だった。    自分が洗脳にあっていたと知ってから、食べ物も砂を食んでいるいるようで進まない。  本部での集団葬儀の景色が、脳裏に張り付いてまともに寝れていなかった。    のろのろとメイクを始める。  さっそくメイク下地を塗り忘れて、御厨は固まった。    まだ作戦の一時間前とはいえ、急がなくてはいけない。  買ったときは浮かれていたメイクたちを、手に取るのが苦しかった。   「……出来ました」    気持ちを、作戦成功のために切り替えなければならない。  ミラーには、普段よりケバついた化粧が映った。    後悔する時間は、これから――無限にある。  今は、被害をこれ以上拡大させないことだけを考えねば。   「御厨隊長、お迎えにきました」    ノック
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44話  |地球外生命体《ヴォイドフォーク》の捕獲②

 カガリは喫茶店で紅茶を飲みながら、御厨の到着を待っていた。  店が一望できる席は、先に予約をしてあったので問題ない。    変装がバレることなく、数度逆ナンにあいながらカガリはひたすら待機していた。  自称末元修司は、いつも時間ギリギリにタクシーで乗り付けるという。    まだ少し時間があった。  緊張よりは、今は隣の女性客の視線が煩わしい。    慣れているとはいえ、今のカガリは潜入中だ。  声をかけたそうにしている女性に、険しい視線で封じ込めて温いお茶を飲む。    今のカガリの様子は、遠い距離から望遠鏡で監視されているはずなので余計なネタを増やしたくない。    ――来た。    御厨が入店してきた。  カガリの視界により入りやすい席を選んで、コーヒーを頼んでいる。    御厨は、数日でげっそりとやつれていた。  果たして、これでかの地球外生命体に本当に気づかれないのだろうか。    憔悴した顔を見ているのは、カガリも辛かった。  無期限の軟禁というのは、カガリにとって手足をもがれるに近い。    自分には癒しの力があるのだから、そんなはめになることはない。そんな考え方はカガリにはない。  今回の洗脳は、誰にでも危険があった。    御厨は、たまたま外に出ることが多くターゲットにされたに過ぎない。  もしくは、地球外生命体を捕まえれば違う理由が聞けるのか。    カガリは体から漏れ出そうな殺気を、静かに抑え込む。  今、目の前でタクシーが止まった。    仕立てのいいスーツ、高そうな時計とバッグ。胡散臭いほどの紳士な男が下りる。  御厨の携帯写真で見た通りの男――末元修司だ。   「待ちましたか、沙良さん」   「ううん」    カガリの抱えたスポーツバッグの中から、ソラが反応している。  席につ
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45話 新しいオフィリア05

「おい、雨宮! 次にナンパしてるの見かけたら、頭はたくじゃすまねーからな!」 「えー、僕の自由時間くらいほうっといてくださいよぉー。カガリ少尉、全然女子紹介してくれないし、ひどいっすよ」  カガリはお茶の水基地を歩いていた。 あの捕まえた地球外生命体は、あれから何も話さない。    ソラは電磁波を出し続けなければならないので、仲間と交代で閉じ込めている。 鬼山中佐、榎木少佐たちがメインになって今も取り調べは続いているが、かんばしくない状態は続いた。 「おまえ、ホントお気楽だな」 「僕はモテたくて異界防衛軍入ったっすから」  新しくメンバーになった雨宮が付いてくるので、カガリは休む時間が少ない。 時間が空けば、本部に顔を出しているので畑作業なども免除されていた。  しかし自室で一人では、例の地球外生命体のことを考えてしまう。 だがそれで阿部一等兵と男子寮のフリースペースでだべるのも、霧山がいないことを思い出す。  阿部自身も、まだへこたれていた。 そんな中、本部からきた新しい隊員はうるさくて明るい。 「いっそ、畑作業全部、雨宮に投げるか……?」 「鬼っすねー。いいんですか?チクっちゃいますよ、嶽村副司令に」  カガリは一瞬にして、自分よりやや高い雨宮を振り仰ぐ。 「――何?」 「いやー、僕って実は嶽村副司令からのスパイなんすよ。カガリ少尉の強さのヒケツを知りたいなぁ~なんて」  そういえば、雨宮は嶽村副司令が押し通していた。 夜坂本部司令から反対の声はでなかったが、何かありそうだ。 「――オレなんてスパイしてもなんもでねーぞ」 「それならそれでいーっすよ。僕は上から振られた仕事するだけなんで」  堂々とカガリにスパイだと
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46話 不知火隊長としての初陣

五百雀《いおさき》月子は、ゼノブレイドをヒトデ型地球外生命体に突き刺した。 見た目より硬く、刀は通りにくいがダメージは入っている。  バイオメタリック・エクソスーツを着ているので、自販機などを軽く殴ったら一発で破壊できる力があるが、大体の地球外生命体は硬い。 そして――意外にもというか、やはりというか雨宮弦弥准尉は軽やかに戦っていた。  平均より長い長剣型のゼノブレイドを、やすやすと振り回して地球外生命体を砕いている。 「二体目っすよー」 「はい残念、オレ四体目撃破!」  カガリと、子供っぽいやり取りをしているが。 カガリもカガリで、隊長としての自覚が薄いと思う。 「ちょっと前までのつきちゃんとカガリちゃんみたいだなぁ」  イヤフォンに、種田上等兵のひとり言が流れてきて、月子は同調率があがりそうになった。 傍目にはあんなにバカっぽく見えていたのか。 「脅威度ランク――突然変化しました! Aランク地球外生命体の出現です!」  ヒトデ型地球外生命体が全部倒されたところで、オペレーターの声が高くなる。 連続して地球外生命体が襲来するのは、あの極秘ミッション以来だ。  おそらく本部は駆け付ける――しかしカガリの顔は本部の到着を待とうという顔ではない。 狩り人の目をしていた。 「脅威度Aランク――スターゲイザーフィッシュ型と判明!」 「雨宮准尉と種田上等兵は地上で待機。五百雀上等兵はオレと共に、空中戦だ」 「「了解!」」 「えーひどいっすよ。僕の異髄力は空中戦にむいてるのに」  雨宮の不平を置き去りに、カガリが急速に上空に舞う。 月子は、嬉しさに胸が膨らみながらそれについていく。 
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47話 激震の事実①

 関東本部基地の上層は、戒厳令が敷かれていた。  総監部の中でも一部の人々しか立ち入れない部屋は、関係者以外は近づけないでいる。 そこへ、シュークリームの入った箱をもった鬼山啓心中佐が顔を出した。 「いかがですか? 進展は」  受け取った榎木少佐は、ため息をつきながらお茶を淹れる。 コーヒーはもう飲み飽きていた。 「ダメですねえ。だんまりですよ」  戦闘職の二人は、出撃時間以外はここに居る。 一刻も早く、洗脳の地球外生命体から情報を聞き出したかったが、動きはない。  ソラの電磁波は、人間には効果がないのでこうしてお茶することも可能だ。 隙間時間をねってお茶の水基地からカガリもくるが、そういう時は手料理を持参してくる。 「地球外生命体の寿命で張り合われると、これが十数年以上かかるかもしれませんね」 「あんまり考えたくはないねぇ。既に、あの名無し地球外生命体の仲間が連絡取れないことに、気づいてるだろうしねえ」  階級的には鬼山のほうが上だが、年齢では断然榎木のほうが上だ。 しかも、榎木は階級関係なく夜坂司令の補佐をしている。  鬼山は昔から、この腹黒参謀少佐には丁寧に接していた。 「昨日のニュース見ましたか? カガリが返り血まみれで」 「ああ……五百雀《いおさき》くんを庇ったやつか。あれは、カガリくんでないと出来ない技ですねえ」  不意に笑い声がして、二人はお茶を置いて振り向く。 名前が不明な地球外生命体が、体を揺らして笑っているのだ。 「何がおかしい!」 「いいえ別に」  この部屋に監禁して初めて地球外生命体は、喋った。 鬼山と榎木は、畳みかけるように話しかけたが|地
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49話  スパイ活動

 雨宮弦弥准尉は、本部に近いレストランに私服で入った。  入るなり、店員が雨宮を個室に案内する。 いかにも頑丈な作りのドアを開けると、そこには嶽村副司令がイライラとしたまま待ちかねていた。 「遅いよ、君。もっと早くこれんのかね」 「本部付けで、隊員の遠出が禁止になっちゃったじゃないすか。御厨さん関連でしょ? あれで僕も出づらくてですねー。隠れてタクシー拾うのに時間くっちゃいましたー」  へらへらと笑った雨宮は、メニュー表を広げる。 嶽村副司令が、その手からメニューを奪い取った。 「注文せんでいい、早く報告しろ。不知火カガリに何があった?」 「なんで、カガリ少尉になにかあると思ってるんすか?」 「私がいない間に、夜坂がお茶の水基地から久遠伍長を呼び出していたんだ。雨宮、おまえ久遠伍長に付けた盗聴器で何を聞いた?!」  雨宮は、お冷をグラスを揺らして、じらすように楽しんでいる。 嶽村はその態度にいら立ちを隠せない。 「揚羽ちゃんに盗聴器仕込んだヘアゴムは渡してますけど、当日は使ってなかったんすよ。だから全く分からないっすね」 「この役立たず!! 誰が准尉に推したと思ってる!」 「はあ。でも赴任して間もないんで、まだそんなに信頼されてないんすよ。頑張ってるんですけどねー」  嶽村は舌打ちした。 もともと雨宮は夜坂司令派に属さないことから、自陣に引っ張り込んだ人材だ。  時にやる気に欠け、チャラチャラしている男だが実力はある。 そう思って色々指図を出しているし、雨宮はこれで結果を出している男だ。  相手に舐められやすく、情報をうっかり漏らしてしまう話術にも長けている。 今回も、雨宮が言うならば情報はないのだろうが、絶対に夜坂は何か隠しているはずだ。 「……まあいい、引き続き内密に仕事をしろ。久遠伍長にも張り付け。夜坂
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48話 激震の事実②

 夜坂《よさか》司令は、すぐさまお茶の水基地に電話をすると、久遠揚羽を呼ぶように言いつけた。  カガリは吠えたあと、様子がおかしくなったので隣室に控えさせている。 夜坂司令の護衛が、その部屋を見張っていた。 「それでは、アポカリプス星人というあなたの言い分によると、不知火ホムラはアポカリプス星人であり、不知火カガリは異星人と地球人のハーフというのね」 「正しくは、不知火ホムラは元アポカリプス星人だ。本来、我々に生殖能力はない。望んで”退化”をしたのだ。自ら、体を改造したと推測する」 「では、不知火ホムラは元々は地球人の敵情視察だったと?」  夜坂の疑問に、アポカリプス星人はよどみなく回答する。 それは、どこか楽しんでいるようにも見えた。 「古くは、地球人と共存していたので敵情もなにもありません。ただ、2000年の12月14日のブラックアセンションの後、我々はあなた方が地球外生命体と呼んでいる存在たちに、弱者として狙われたのです」  ソラは、アポカリプス星人は弱いと言っていた。 脅威度にも出ないレベルだと。 「では今は?」 「あなた方がご存じの通り、人間を洗脳しては情報を売り出して、自分たちの身を確保していました。まあ、それもことごとく最近は不知火カガリに潰されましたが」 「その不知火カガリを、どう思っているの?」 「かつては期待の星でした。ホムラによって教育された、我々の子……。最初はホムラが人間にかなり近くなっていたことも知りませんでしたが、異髄力が二つで例がない能力と知って察知したのです。しかし、ホムラは異界防衛軍のエースと結婚し、宇宙人は敵だと教えて育てた。ホムラは反逆者であり、不知火カガリは宇宙人の敵となった。しかも、不知火カガリには洗脳も効かない。もはや手が付けられません」  夜坂、鬼山、榎木が一斉にため息をつく。 アポカリプス星人のほうから、敵だ
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