All Chapters of 運命にあらがう俺は、異能でSランク宇宙人をぶっとばす: Chapter 21 - Chapter 30

43 Chapters

第20話 2つの気持ち

 久遠揚羽は、イライラとして自室に戻った。 自室といっても二人部屋だ。  同じ階級で部屋は決まるので、兵長である揚羽より下は四人部屋となる。 「あーもー、なんでこんな腹たつんだろ……」  月子は初陣を失敗したことを悔やんでいたが、カガリは気にしていなかった。 それはいいことなのだろうが……何故か揚羽の胸の中はすっきりしない。 「なんか、どんどん背が伸びてるし……」  揚羽がよく知るカガリは六歳から十五までのカガリだ。 その頃は揚羽のほうが背が高かったし、カガリが自分の後ろをついてくるのが可愛かった。  反発することも少なかったし、怪我人がでるたびに本部に呼ばれては連れていかれるのが可哀そうに思っていた。 小さい頃のカガリは、二人も治すとバテて寝込んでいたからだ。  体の成長と共に異髄力も増したのだろうが、口数は少なくなっていって目つきは鋭くなる。 しかし、揚羽を見る目は変わらず優しかった。  防衛高には家から通えたのに、カガリは寮に入ることを選んだ。 遠慮していたのだろうか、当時二年生の揚羽は悩んだものだ。  入学したカガリは防衛高で高い成績を出しながら本部に通う。 そんなカガリを見ながら一年、揚羽は卒業して入隊した。  一年目は、追いつくのに必死だった。 自分も実家に帰る余裕はなく、カガリが入隊したら通常業務に追加で人を癒すのかと、想像しただけで疲労したぐらいだ。  そんな揚羽を、カガリはさんざん甘えさせてくれた。 規則正しい生活のカガリに、長電話したり外で食事をしたり。  だから揚羽の中で一時はカガリは、全般的に優しい人間だと思っていたくらいだ。 それが、入隊してきたカガリの周囲の態度が一変していてびっくりしたのだ。 「いつから、ああだったんだろう……」  クッションを抱きしめて、揚羽はベッドに寝転がる。 もしかしたら、カガリの今までの揚羽への態度は「特別」だったのではない
Read more

第21話 極秘ミッションスタート

 奥多摩支部基地は、ざわめいていた。 旅客機型のコープスイングが動くことといい、他支部の応援が来ることといい普通ではない。  この作戦に参加しないものは自室以外に立ち入り禁止になり、ひとけは減ったもののざわざわしている。 「さっ、そろそろ支度だよ。三度目だけど、シュミレーション確認と装備の確認しよーね」  御厨《みくりや》大尉が声をかけると、オフィリア05部隊の不知火カガリ、種田上等兵、五百雀《いおさき》月子たちが動き出した。 「御厨先輩、それ三度目ですよ?」  御厨をからかうように声をかけたのは、鷲塚晴一中尉。 ローゼン02部隊の隊長だ。 「うちの部隊の話だから、気にしないで」  付き合いの長い相手だが、御厨は苦手になってしまった。 入隊して、出世して隊長などにならない限り部隊は固定化される。  今年、お茶の水基地で新人が二人も入った部隊はオフィリア05部隊だけだ。 去年、夏と秋に隊員を一人ずつ亡くした。  それから春の新人入隊まで、他部隊の補助要員として動いていた。 そのせいで、意見を言うのが怖い。  鷲塚中尉はその辺、副隊長が隊長に昇進しての新人導入であったし、御厨とは立場が違う。 「人の部隊のことは、余計なお世話じゃないですか?」  カガリが、鷲塚隊長の目を見て平然と口を出す。 「すみません、隊長。こいつほんとに生意気で!」  揚羽がカガリを小突きながら謝らせようとするが、体格が及ばない。 鷲塚も、鼻で笑い返した。 「そっちこそ、よその部隊の隊長に余計なお世話じゃないのか?」 「まあまあ、作戦前にもめるのはよしませんか。自分が抜けたあとも、もめごとは厳禁ですよ」  飄飄とした種田が間に入り、緊迫した空気が緩和される。 このあと頼りになるベテランは、移送される箱の中に入ってしまう。  御厨も、止めるべき立場だったがおろおろして終わっ
Read more

第22話 極秘ミッションスタート2

「あれは――Bランクのソウゲンオオカミ型です!本部は動いているんですよね?」   宮田オペレーターが口を覆う。 生島と宮田中尉は、お茶の水基地の司令室で偵察ドローン《スカウトオービット》の映像を、密かに確認していた。  何も手助けができないが、結末を知らなくてはならない。 一方剣崎(けんざき)副司令は、いつものオペレーション任務で詰めている。  生体反応を探し出す剣崎の異髄力”ニューロ・パルス”は、事務方ではレアな異髄力の一つだ。なかなか替えは利かない。 「おそらく――だが、本部もいま市原支部の受け入れをしている最中だし、後詰の部隊は新横浜支部の協力に向かった。……人手が足りるといいのだが」 「こちらから応援をだせないのですか?」 「シェルターから有識者を連れ出したであろう時間、仕事でアリバイがある部隊だけを選出したんだ。出したら極秘ではなくなってしまう……」  生島の声がしぼむ。 出せることなら、だしてあげたいのは生島も同じだ。  映像の向こう側では、カガリがソウゲンオオカミ型の地球外生命体《ヴォイドフォーク》を縫い留めて、旅客機型コープスイングをどうにか先にいかせようと悪戦苦闘している。  旅客機型の中にいる有識者を一度に失ったら、地球外生命体《ヴォイドフォーク》の侵略はさらに過激になるだろう。 人間という生態や感情、歴史などが 地球外生命体のねらい目だ。  倒すことより、有識者たちの命を富士山麓の特別シェルターに運ぶことが、任務である。 「あれは――さらにDランクのスライム型でしょうか?」  ソウゲンオオカミ型を空間に固定して離脱しかけた集団に、また地球外生命体《ヴォイドフォーク》が降り注ぐ。 旅客機型コープスイングに、丸い球体が張り付いた。 「いや、変化していく!……なんだあれは?」  生島の険しい目線の先で、球体はキノコへと変化した。 「あれは――ツキヨタケ型地球外生命体《ヴォイドフォ
Read more

第23話 極秘ミッション①

 揚羽の体が落下していく。 風切り音がして、カガリが揚羽を追って虚空に飛び込んだ。 「不知火(しらぬい)くん、追いかけて! こっちは皆でなんとかするから!」  御厨《みくりや》隊長の声がして、カガリは命令を先駆けた形になった。 御厨と五百雀《いおさき》月子の二人きりで、このカマキリ型の地球外生命体を倒さなくてはいけない。  月子の心臓が、不安にはねた。 「揚羽ーーーーーーーーーーーーー!」  カガリは大空を落下していく。 何度か、手が滑って空を掴んだが、揚羽が背負っていたコープスイングを捕まえる。  頑丈なバイオメタリック・エクソスーツから血を流す揚羽の体を、ようやく捕らえた。 強力な重力は、スーツのお陰で耐えられる。  揚羽のコープスイングは、揚羽の意識と共にオフになっていて、カガリの力だけで空中に抱きかかえた。 「揚羽! 揚羽、しっかりしろ!! 頼む!」  頭の怪我は、すぐにカガリの癒しの力で治したが脳震盪らしきダメージには効かない。 青白い顔でがっくりと項垂れている揚羽の体を抱えて、カガリは上昇した。  旅客機には、まだ数体のカマキリ型地球外生命体が取りついている。 カガリは旅客機の上に揚羽の体を固定して縫い付けると、揚羽の安全を確認しながら武器を振るった。  カガリの愛用するシナプスダガーは、他のゼノブレイドと比べてリーチは短い。 しかし、その分攻撃力は高いのだ。 「ありがとう、すぐ戻ってくれて」  小柄な御厨隊長が、威嚇するカマキリ型の胴体を切り裂く。 寝かせられている揚羽を見て、大丈夫なのかなどは聞かなかった。 無事でないのは、一目みれば分かる。 「おそらく、脳震盪です!」  カガリは、遠距離の地球外生命体を深追いせずに、揚羽の側で留まって叫ぶ。 代わりに、その敵は月子が仕留めてくれた。
Read more

第24話 極秘ミッション②

「五百雀、旅客機型の上に乗れ! 戦闘は無理だ」 「し、しかし……」 「乗れ! 上官命令だ!!」 言い争う時間もない。 カガリは、旅客機型コープスイングを運転する隊員にも怒鳴る。 「いいか、迂回するな! 必ず倒すから信じて、支部基地へ突っ込め!」 左翼には、相変わらず意識が戻らない揚羽が固定されていた。 その揚羽の真横を、カガリが飛行していく。 降り注いできた、タカアシガニ型地球外生命体は小型ながら無数だ。 もはや戦えるのは御厨とカガリだけ。 偵察ドローンの映像の向こう側で、多数の人間が絶望する。 「こちら、大月支部オペレーション! オフィリア05部隊、ローゼン02部隊、迂回して――」 「だから、迂回はいらねーってんだろーが!」 旅客機型コープスイング全体が光った。 揚羽を包んでいた光の結界が、先ほどの規模とは比較できない大きさで発現したのだ。 旅客機に触れていたもの、真上にいたもの、近づこうとしていたもの。タカアシガニ型地球外生命体が、一気に消滅していく。 まばゆい光の中、地球外生命体の死体さえ残らない。 「突っ込めーーーーーーーーーー!!」 旅客機型コープスイングは背中に、戦闘不能になった揚羽、月子を乗せたまま富士山麓シェルターに突き進む。 大月支部から飛び出してきた本部の部隊が、カガリたちの前後を取り囲んだ。 今更とは思ったが、富士
Read more

第25話 富士山麓の果て

 富士宮支部基地は有識者たちを守る、特級知識保全区画シェルターから作られた特殊な基地だ。 有識者たちの町が中にあり、それを護衛するだけで地球外生命体への出撃は大月支部に任されている。  シェルターから、本部へと横切る長いエスカレーターに乗りながらカガリはその景色を見下ろした。 大きな空調と、ところどころの植えられた緑が目立つ。 「不知火曹長、あなたには他支部の怪我人も見てほしいの」 「はっ」  上空で、ぐわんと大きな音がした。 シェルターの開閉音だろう。 奥多摩支部の後列の仲間が着いたのだ。 「我々は最後ですか」 「ええ、他の支部はもう到着しているわ、なんとかね」  夜坂《やさか》司令の語尾は暗い。 カガリは、その言葉で他支部に起こったことを察した。 「みんながみんな、あなたのようにはいかないわ」  知らねぇよ、そんなこと――心の中でカガリは罵声をあげる。 癒しの力もそうだ、もっと同じ能力が生まれてくれれば――それを何故カガリに言うのか。  言われて増えれば仕方ないが、そんな都合の良いことはない。 いちいち、なんでそれを当人に聞かせるのか。 「本日は嶽村《たけむら》副司令は?」 「うるさいので本部付けよ。もっとも、さっきから私の携帯が鳴り続けているけれど」  煙たそうなのを隠しもしないで、軍服の司令は断続的に鳴り続ける携帯を無視した。 「怪我人はここよ、不知火曹長。よろしく頼みます」  点滴を持って走る医者がいて、よく見ると本部の泉医師だった。 バイオメタリック・エクソスーツを脱がされて、横たわる隊員は八人以上。  揚羽や月子は、奥に寝かされていた。 カガリの背後からストレッチャーが走りこんできて、奥多摩支部の隊員が運ばれてくる。 「カガリくん、無事だったか。参戦していたんだな」  泉医師が声をか
Read more

第26話 聴取

 部屋には既に人がいた。 背の高い老人が、数十台のガラケーを台座にセットしている。  護衛官らしき隊員二人は彫像のように部屋のすみっこに直立していた。 「よければ水でも飲む? 喉は乾いてるでしょう」 「ではありがたく」  コップに水を注がれて、カガリは一気に飲み干す。 いっそジョッキでもいいくらいだと思いながら、更に注がれた水を半分まで飲んだ。 「会議を開くにはまだ時間がかかるの。良かったら座っていて」 「いえ、エクソスーツが汚れているので」 「クッションカバーは洗えるものよ、気にしないで」  夜坂《やさか》司令としては、まだ平然と立っていられるカガリの胆力の限界が分からない。 シェルターに辿りついたとき、オフィリア05部隊は無事なのは御厨隊長とカガリだけだった。  そしてその部隊隊長すら、そこで力尽きた。 ましてや、長時間移動の為に異髄力を使わないできたというのに。  一方、不知火カガリは、到着してすぐ応援にむかおうとしたり、怪我人の為に異髄力をさらに使っている。長時間の移動中も、異髄力を乱用しているにも関わらず。 ――まさに、未知数。  早めに本部にいれて見張るべきか、通例を守ってまだお茶の水基地におくべきか悩ましいところだ。 「こちらナンバー01、少しお話しても?」  立てかけられて携帯の一つから、お茶の水基地の生島司令の声がした。 「こちらナンバー00,どうぞ。数分ならば」  夜坂関東本部基地司令の応じ方で、カガリは検討をつける。 関東本部を0として起点にし、お茶の水基地が01ならば奥多摩支部が02になるのだろう。  番号は北上するのか南下するのかは分からないが、集団会議をするのに名乗りあっていては混乱する。 それを阻止するためのナンバリングなのだ。 「不知火曹長、無事でよかったよ。ずっと偵察ドローンごしに戦いを見ていたからね
Read more

第27話 蚊帳の外では

 部屋のロックが外れた。  三時間以上だろうか。延々と、地球外生命体についてのテストが始まったのがやっと終わった。 霧山一等兵は、同じ四人部屋の阿部一等兵と男子寮の自販機に向かう。  考えることは一緒で、廊下が隊員でぎっちり埋まっていた。 「うーわー、これ基地全体?」 「カガリどこだろ。電話しても、返事かえってこないわ」  二人の階級は、一番のどん尻の一等兵。自分たちより下はいない。 なので、人ごみをかき分けるのは蛮勇というものだ。 「あ、畑のほう回ろうぜ」 「確かに、あっちも一個だけ自販機ある!」  麦茶や水などの地味なラインナップだが、この際わがままは言ってられない。 小さな通路から、二人は脇道に逸れる。 畑の方向に行くと、さすがに人はいなかった。 「……なあ、今回のなんだったと思う?」 「わかんねー」  四人部屋とはいえ、入隊一年目と二年目ばかりで上の考えていることを推し量れる者がいない。 カガリならば、と思ったが電話は返ってこなかった。  霧山と阿部とで、畑を見ながら麦茶をあおる。 「なんか、前例なさそうだったな……」 「そだなー、なんかざわついてたし」  自販機に近いのは階級が高い部屋で、霧山たち一等兵たちは遠い。 廊下での低音のざわざわは、尉官や下士官が多かったが――霧山と阿部は伍長・軍曹・兵長で構成される下士官すら頭上の階級だ――みんな当惑している雰囲気だった。 「――部屋に監禁というのは、うちの支部基地だけじゃないんだ」  不意に声がして、とっさに霧山たちは硬直する。 畑当番が出てきたのだろうか。 「同期に秘密で聞いてみたが、奥多摩のやつも新横浜のやつも同じことを言ってた」 「こっちもだ。市原のやつも静岡のやつも、言ってる。けど、それ以外はそんなことないらしいんだよな」 
Read more

第28話 芽生え

 医師から許可が出たのは、極秘作戦の翌々日だった。 ただし、脳震盪は軽度とはいえこれから一週間は出撃してはいけないという。  久遠揚羽は、自分がカマキリ型地球外生命体にやられて、カガリに助けられるまでを特別に動画で見せられた。  ――わぁぁぁぁぁぁぁ!  地球外生命体の接近をつげるナビゲーションがないと、自分はこうも脆いのかと思う。 そして電光石火で揚羽を助けにいくカガリの姿は、ヒーローを越えていた。 他人事なら、キャーキャーはしゃげるレベルのかっこよさ。  また、カガリの見た目がこういうときに映えるのが憎い。 子供頃、揚羽の後ろをくっついて歩いていた面影は、どこにもない。 「地球外生命体が来るまでは、昔はこういう映画がいっぱいあったもんだよ」  担当の医師、泉は少しニヤけていて、それがまた恥ずかしい。 小さな頃、絵本で見た知識しかない揚羽でも、言いたいことは伝わる。  ――なんでこんな、ヒーローとヒロインみたいな……。  カガリに思いを寄せているであろう月子の目の前で。 そう思うと、胸が何故かちくりと痛んだ。  なんだ、この痛みは。 まるで――恋、してるみたいではないか。 「ないないないない、そんなまさか……」 「なにがないんだい?」  はっとした。 まだ、医師との診察中だ。 「いえ、なんでもないです!!」 「そう? あとはお茶の水基地に戻るだけだけど、後遺症が出たら延期だからね」  泉医師に、少し胡乱な目をされつつも勢いよく返事してしまう。 「あとは、この作戦のあとの話を隊長から聞くように」 「はい」 「なるべく横になっているんだよ」  極秘ミッションで怪我をした、揚羽以外の隊員はもうカガリによって回復していた。 なので、病室は揚
Read more

第29話 死者は黙る、そして

 カガリは、とぼとぼと揚羽の病室を出た。 借りてきたトレーと食器を返さなくてはいけない。 「佐竹さんが……」  鷲塚と二人で、後列の旅客機型コープスイングの援護に行って戻らなかった。 その後の、どのタイミングだったのか。  鷲塚は何も明かさなかったので、詳細はわからなかった。 佐竹は、新米のカガリがひとっとびに同じ兵長になっても、嫌な態度をとらなかった数少ない隊員だ。  付き合いは浅いが、三年同じ部隊にいた揚羽はもっと衝撃だろう。 カガリにとっては、入隊してから初めて身近な死だ。 心の中で、覚悟していたものがいきなりかき乱された、そんな気分だ。 「不知火くん、ちょっといい?」  声をかけてきたのは、この度少佐になった御厨沙良だった。 極秘ミッションに参加した一部の支部は、もう所属基地に戻ったが、カガリたちのように特級知識保全区画シェルターを守る任にもついている。  結局、いまだ移送の情報漏れのソースは不明のままだ。 大移動してしばらくは、手抜かりがないように各支部から人手を出すことになっている。  今はその人員との交代待ちだ。 怪我をした久遠揚羽は、二人乗りでお茶の水基地に連れ帰る予定ではあるが、誰がその二人乗りをするかは未定である。 「久遠ちゃんと面会してきた?」  百四十五センチの小柄な体を傾けて、御厨がカガリを覗き込む。 「はい、元気でした……ただ」 「佐竹……曹長のこと……聞いた?」 「はい……」  御厨の目が、心なしか赤い。 覗き込まれなかったらわからなかったが、昨日から悄然としていたのはこのせいだったのか。 「ごめんね……私から話さなくって」  カガリと御厨は、人気のない区域に足を踏み入れる。 この富士宮支部基地は、基本的に静かだ。  有識者たちを守るだけに作られたので、地球外生命体への出撃コー
Read more
PREV
12345
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status