Todos los capítulos de 【牌神話】〜麻雀烈士英雄伝〜 伍: Capítulo 21 - Capítulo 30

37 Capítulos

その1 史上最強雀士コテツ編 第二十話 競技マニアの思考

20. 第二十話 競技マニアの思考  ジンギは麻雀大会に向けて特訓をしていた。 それは主に符計算の勉強であった(地頭がいいのにジンギは点数計算を未だにマスターしてなかったのだ)。  ジンギは大会で勝つため、人生で初めてかもしれない『努力』をしようとしていた。 (これまでは気配を消すことと押し引きのうまさだけで勝ち続けていたが今回は相手が違う。このままではアイツらには勝てない)  どうすれば覚えられるのかコテツに聞くと「覚えないと死ぬと思えば半日でマスターできるよ」とかいう無茶苦茶なアドバイスをする。こいつはバカである。 また、アキラは真面目すぎて点数計算の式から仕組みを教えて来る。 (そんなややこしいこと教わりたくないんだよ。もっと手っ取り早い方法がなんかあるだろ!)とジンギは思っていた。 するとメタが。「ピンフか鳴いてる手だと1000スタート。それ以外は1300スタート。 ツモはピンフだと400-700スタート。それ以外か鳴いてる手は300-500スタート。親はその1.5倍。 カンとかしてたりトイトイやチートイじゃなければほとんどはこれに当てはまる」と教えてくれた。 「そうそう、それ! そういう事聞きたかったんよ! ありがとうメタくん!」 「いえ、やっぱ点数計算出来ないと不利ですからね。ジンギさんだけ点数計算把握してないままだと不公平なんで」  公平な勝負をしたい。その上での勝った負けたに一喜一憂したい。甘いかもしれないがそれが競技マニアの思考。メタという男は公平な勝負の上で勝ちたいのである。  メタから習ったことを踏まえてジンギはゲーセンで点数表示が出る前に自分で考えて答え合わせするようにした。&nbs
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その1 史上最強雀士コテツ編 第二十一話 静岡旅行1週間前

21. 第二十一話 静岡旅行1週間前  スグルとメタは花火大会でナンパする気満々だった。その釣りエサとしてコテツを誘ってきた。 「花火大会一緒に回ってナンパしようぜ」と。  スグルたちは反対番だから知らないのだ。シオリとコテツの関係を。 いや、どんな関係かっていう程の仲でもないのだが。それでもコテツは花火大会だけはシオリと一緒にいたいと考えてはいた。少なくともシオリを置いてナンパに回るつもりは毛頭ない。 「悪いけど、おれナンパとか苦手だから」と断るも「嘘つけバカやろ! しょっちゅう女子バイトと仲良くキャッキャしてんのは知ってるんだよ、先週だって『ナンちゃんケーキ半分こしよー』って言われて『良いよー』とか言って仲良く食べてたろーが」「ああ、菱木(ひしき)とフルーツケーキ分けたやつか。言っとくけどアレ上下で半分こされたんだぞ」「……上下」「そう、上下。下はフルーツの匂いがするスポンジだけな」「で、でも、いずれにせよ女子と仲良くなる才能があるのは間違いではないだろ」と言われてしまう。まあ、実際そうなのでムゥ困った。となってしまった。 するとそこにイケメンのジンギが来店した。あ、助かった~。とばかりにコテツはジンギにスグルを押し付けて退散。 ジンギは全てを理解するのに時間はいらない察しのいい男だ。シオリとコテツの仲も分かっているので『大丈夫だここは任せろ』とサムズアップをしてコテツを応援してくれた。  ◆◇◆◇  一方その頃、シオリはリーグ戦をまたしても制していた。3度目の女王位。不動の強さから男女混合リーグへの再登録を是非にと願われるがこれ以上忙しいのはお断りだとし、来期もまた女流リーグのみの参戦とした。 シオリの麻雀熱に火をつけることが出来るのはコテツたち富士2の面々だけ。シオリはここでだけ熱くなってる自分
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その1 史上最強雀士コテツ編 第二十二話 コテツ 気合いを入れる

22. 第二十二話 コテツ 気合いを入れる  コテツは優勝する気だった。  いや、優勝しなければいけない。そう思っていた。(シオリは強く可憐で、その横に立つ男はそれより強くなければ釣り合わない。 だから、勝つ! オレが勝つって決めたら勝てるんだ。少なくとも今までは肝心な勝負では勝ち続けたから今がある。オレは誰よりも強くなれる! シオリの横に立つ権利があるのは他の誰でもない。オレだ──  それを明日、証明する!)  明日はついに旅行当日である。 明日勝ってけりをつける。コテツはそう決めて気合いを入れていた。  ◆◇◆◇  一方、マサルは旅行の計画を練っていた。とくに麻雀の計画。 (一泊しかしないから予選は東風戦でスピーディーに進めて決勝戦だけ半荘戦にする。予選3回戦と持ち越しポイントなしでの決勝戦。富士2のメンバーのペースならそれの後でも19時の花火大会に充分間に合うはずだ。 賞品は店内で使えるサービス券やデパートの商品券など。そのほかに優勝者には優勝色紙にサインを入れてもらい勝利者インタビューをしよう。そして今後、歴代優勝者がサインを同じ色紙に足していくという仕組みにしよう)という考えだ。 マサルは運営なので女子バイトの菱木リカと協力しながら交互に打つことに。もう1人の女子バイトの鈴沼エリは麻雀は打てないのでそれ以外の所を手伝ってもらうことにした。  卓組表の作成等をエリと協力しながら終わらせて準備は万端。パソコン作業は前職が企業戦士だったエリの十八番なので計画はマサルが練り作成は全面的にエリに任せる事にした。 その日は雑務を協力してくれたエリとその皺寄せが行ったリカにアイスを奢った。マサルは本当に気配りの出来る気付く男なのであった。 しかし、勝負は話が
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その1 史上最強雀士コテツ編 第二十三話 白ポッチ入りルール

23. 第二十三話 白ポッチ入りルール  メタは行きの電車の中では終始ぐっすりと寝ていた。遅番なので昼間活動するには移動時間くらいは寝ておかないと持たない。ここで寝るのも大会にかける意気込みからのことだった。アイマスクまでして完璧に勝負へと備えている。少しイビキがうるさかった。  一方スグルは前日に休みを取っていたので睡眠調整はバッチリでこちらも花火大会でのナンパに対する意気込みが表れていた。  シオリは電車に揺られ、しばしまどろんでいた。いつも凛としたシオリがこのような表情を見せるのは初めての事でコテツは(こんなシオリもまたいいな)と密かに見惚れた。  現地近くに到着したらまずは食事。シオリは食事も麻雀と同じくらい楽しみにしていて朝ごはんを抜いてきたほどだった。 シオリはあらかじめ調べていた海鮮丼を注文。 「いただきます!」  海鮮丼は思った以上に量が多く、シオリには嬉しい誤算だった。多少多かろうと朝ごはんを抜いたシオリには問題ない。この程度ならノータイムで完食できるとシオリは確信していた。そして…… 「……ふー。ごちそうさま。思った以上に美味しかったわ」 (シオリってけっこう食うんだな)とコテツは思った。自分が割と少食なのでそういう女性に余計に魅力を感じるのだ。  昼飯をきれいに平らげると周囲の店に少し寄り道をしながら宿へと向かう。  思っていたより距離があった。けっこう歩いたのでフロントでまずは鍵をもらい部屋で少し休んでから麻雀ルームへ。  そこには旧型の麻雀卓が2卓あり待ち席のようなソファとテレビ。好きに飲んでいいらしいお茶とコーヒーと細い缶のコカコーラが小さな冷蔵庫に入っていた。どうやらコーラも
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その1 史上最強雀士コテツ編 第二十四話 富士2最強決定戦開始!

24.第二十四話 富士2最強決定戦開始!「そういえば社長って居なくない?」とアキラが言い出す。確かにいない。アキラもコテツも社長に会ったことはないので確認できないのだが、今ここにいないことだけは分かる。「社長はあとから車で来るって言ってたからそろそろ来ると思うよ」と噂してたらガラガラっと扉が開いて中村さんが入ってきた。あのスキンヘッドの、菩薩の中村さんだ。「おーう、お待たせ」 その時アキラはピンときた。(富士… 中村さん… 中村…フジオ!) そう、中村さんは社長だったのである。 通りで、遠慮なく小四喜当たられたはずだ。身内だったのだ。 マサルは社長とは15歳の時からの付き合いと言っていたので親しげなのもこれで納得である。(コテツ、あの人が社長だ)とアキラは耳打ちする。(ウッソ! 中村さんだろ、たまに来てたじゃん。全然気付かなかった)(よく思い出してみろ! 中村さんのファーストネームを)(! フジオだ。なるほど) 中村社長に一言挨拶をする。アキラはとくに社長と同卓を何度かしているので今更感もあったが改めて挨拶。人見知りな所のあるアキラなので中村さんのことはリスペクトしてて本当に良かったなとホッとした。 ともあれ面子は揃った。最強決定戦に相応しい面々がいま卓に移動する。一回戦A卓東家 メタ南家 スグル西家 ジンギ 北家 マサル(リカ) B卓東家 コテツ南家 社長西家 アキラ北家 シオリ「飲み物いらない? お飲み物皆さん大丈夫ですかー?」とエリが回る。「全員揃ったので開始しまーす」「「よろしくお願いします!」」──── 一回戦A卓はジンギが魅せた。 今日のジンギはいつもより強かった。なぜなら半袖でスッキリしていたから。 ジンギの腕にはタトゥーが入っているのでどんなに暑い日でも雀荘へ行く時は長袖を着なければならなかった。雀荘は入れ墨が見えている方の入店はお断りしているものなのである。 だが、この麻雀ルームは完全に仲間内だけのセットで貸し切りだ。半袖でスッキリした状態で戦えるのはジンギの頭の回転を早くした。 ある時など、夜中に急遽麻雀が打ちたくなりコンビニで靴下を購入してレジの人にハサミを貸してもらって靴下の先を切断。それを腕につけて長袖っぽくして来店したことすらある。その日はジンギはぼろ負けして「靴下
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その1 史上最強雀士コテツ編 第二十伍話 二回戦の攻防

25. 第二十伍話 二回戦の攻防  二回戦は以下のように分かれた。 A卓東家 シオリ南家 ジンギ西家 アキラ北家 社長 B卓東家 マサル(リカ)南家 メタ西家 スグル北家 コテツ   A卓はアキラの快進撃だった。8000をダマで決めてリードしたあとに更に2000-4000ツモ。親番にも2000オールツモ。東風戦でここまで決められたらもうトップはほぼ決まりだ。 東3局一本場は社長が冷静に400-700は500-800のツモ。 オーラスも社長が1000オールツモと2局連続でツモアガリを決めるがオーラス一本場にジンギが発切りリーチ。 特殊な捨て牌だった。チートイツを疑う社長。 (チートイだろうな。となると一枚切れ発よりいい待ちとは? オタ風の南や北が本命か。ドラの⑧単騎もありそうだ。なんにしてもコレは通るだろ!)と白ポッチを切る。 そうなのだ、白ポッチ入りルールなら白と発の待ち選択が出来る場合に白単騎にはしない。リーチ一発目のツモアガリ牌の枚数を損してしまうからだ。 と、読ませての 「ロン! リーチ一発チートイ赤…満貫」「ウソだろ!?」  裏をかいての白単騎。元詐欺師ジンギはさすがであった。さながら卓上の詐欺師といったところか。 二回戦A卓トップはアキラ。二着にジンギ。三着シオリのラスは社長という結果となった。  B卓はコテツとメタの殴り合い。メタがアガるとコテツもアガる。真っ向勝負のリング中央力比べだ。  メタにはプライドがあった。(コテツは早番
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その1 史上最強雀士コテツ編 第二十六話 三回戦A卓

26. 第二十六話 三回戦A卓  三回戦は以下のように分かれた。 A卓東家 シオリ南家 アキラ西家 ジンギ北家 コテツ B卓東家 メタ南家 マサル (リカ)西家 社長北家 スグル  卓組みはくじ引きで決めているのだが、奇しくもトータル上位4名と下位4名にくっきり卓が分かれた。  予選最終戦。三回戦開始  麻雀とは不思議なもので豪快そうな外見をした打ち手ほど意外なくらい繊細で縮こまった麻雀をしがちである。 そして、三回戦A卓はアイドルのような容姿をしたシオリと長身で細身なアキラ、エグ○イルのメンバーにいても違和感ないジンギ、女性もののジーンズが丁度いいコテツの4人だ。見た目は豪快さと無縁なメンツ。つまり逆にこの4人の戦いは格闘技のような激しい叩き合いになった。  開局から親のシオリと北家コテツの2軒リーチ しかし、そこにアキラが仕掛けてきてアガリ切る。シオリの親満リーチとコテツの満貫リーチはアキラの2000点によって不発に終わった。 東2局はコテツの満貫仕掛けが決まりアキラは親被り。アキラの持ち点はふりだしに戻る。  東3局はコテツとアキラのリーチ合戦にシオリとジンギも降りずに挑む。 (先生とコテツのリーチか。だが一歩も退かないぞ!)ここで気持ちで負けたらこの先にチャンスが訪れるとしてもそれをモノにすることは出来ないだろう。そうジンギは感じて目を逸らさずに立ち向かった。 しかし親のジンギはテンパイ出来ずにイーシャンテンのまま流局。 「くそっ!」  オーラス流れ一本場供託2000点。ここを制
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その1 史上最強雀士コテツ編 第二十七話 三回戦B卓

27.第二十七話 三回戦B卓 B卓はメタが槍玉に上げられていた。ここで勝てば決勝戦だと思うとオリという選択はない。と押しては放銃。なんとかアガらねば話にならない。と鳴いても放銃。メタ1人で3人に点棒を配っていた。 しかし、親が無かろうが点差が開こうが絶望しないのがエースである。 どんな位置からでも甦る。そんな強さがメタにはあった。伊達に遅番エースと言われていない。 (諦めるのは簡単。そんな状況だよなあ、コテツ。だがな……) 絶体絶命だというのに、そんな状況だからこそメタはこの上なく燃えていた。メタの脂肪が多少燃焼したかもしれない。 室内の温度が上昇するかのような熱量だった。太ってるから余計に。 メガネの奥のその瞳は星飛◯馬のように燃えている錯覚すらあった。いや、ビジュアル的にはどちらかと言えば左◯豊作ではあるが。 もう、役満しか手段はないくらいの点差であるのにこの気合いは常人の精神力ではない。メタの強さをコテツはこの時初めて認知し一目置いた。メタ手牌二八八199東南北白白発中 メタの配牌はこれだったので国士無双に向かって二萬から切り出した。すると4巡目の段階で西の品切れが発覚する。(ここまで頑張ったんだ。自分を褒めて終わりにしろってか? 生憎おれは諦めるのが一番苦手なんだ) 万事休すと諦めるかと思えばそこからメタのツモは三元牌を集め始めた。メタ手牌八八99東南北白白白発発中 大三元に方針変更だ。しかし2枚目の中が切られてしまう。今度こそ無理だ。その後、2枚目の発が打たれる。それをスルー。メタ手牌八八八99東南南白白白発発(まさか3つ目の可能性。四暗刻を作ろうとするとは。自分でも思わなかったよ!) だがこの時9と南が1枚ずつ切られており発は既に無い。かなり細いアガリルートであった。そして今ついに2枚目の南も打たれた。そのタイミングで最後の9を引いてテンパイ。(かー、こいつ惜しかったな。よく頑張ったわしかし)先にゲームが終わって後ろで見ていたコテツはそう思った。(まあ東はまだあるから発か南を落として再出発か)と思ったら…。(これは、試練だ。いま、おれは…… おれの器を試してみたい!)「リーチ!!」 コテツは聞き間違いかと思った。だって待ち牌は1枚も残ってないのだ。メタ手牌八八八999南南白白白発発 その時気付
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その1 史上最強雀士コテツ編 第二十八話 決勝戦!

28.第二十八話 決勝戦! さあ、最強を決める最後の一戦だ。勝敗を決めるのに回数はいらない。一回のチャンスをモノに出来る奴が強い。そういうものである。 「「よろしくお願いします!!」」 決勝戦が始まった。スタートの並びは東家 アキラ南家 コテツ西家 メタ北家 シオリ「ツモ」「ロン」「ロン」「ツモ」 東場は女王シオリがあまりにも強かった。さすがは現女王である。伊達に三度もプロリーグを制覇してない。東1局から東4局まで流局以外は全てシオリのアガリだった。 二着と2万5千点離して南入。シオリとしてもこの戦いにかける意気込みは大きかった。 明らかにプロリーグよりも強いメンバーとの麻雀である。事実、ここの店員はプロのレベルを超えていた。姉のため生きるためと命懸けで鍛えたマサルや特殊能力のあるコテツ、抜群の安定感のアキラに騙しの天才であるジンギ、どこを見ても格下が居ないということは、悔しいけど自分が格下なんだと言うことに利口なシオリは気付いていた。 実際、シオリは富士2で勝ち越していない。リーグ戦で無敵のシオリがだ。この世界に同格ということはない、上か下かだ、そしてシオリの見立てではその頂点がコテツだった。 だから今日は絶対に勝ちたいのだ。 南入してからはコテツもメタもアガリ始めアキラも小さく刻んでリードを広げられないようにしていた。 そして迎えたオーラス。親はシオリなので逃げ切られたらそれで終わりの連荘のない最終局。 コテツもメタも跳直か倍ツモ条件だった。アキラに至っては倍直か三倍満ツモ条件でほぼ不可能である。  しかしアキラには思うことがあった。(そもそも自分の麻雀はラス回避の負けない麻雀だ。ならここで作るのは3900。コテツくんかメタくんからの3900直撃なら作れそうだ。狙うは三着。それが僕らしい麻雀じゃないか。大会だからと言って普段と違う麻雀はせずに自分の麻雀を貫く事にしよう。うん、そうしよう) 一方コテツとメタは優勝だけを狙っていた。 メタは優勝しないと勝ったことにはならないと考えていた。(跳直? 倍ツモ? 必要なら作るだけだ! オレはそれが出来る奴なはずだ)とメタもコテツも思っていた。 アキラのドラ四の最後の手アキラ手牌三四伍伍伍345白(ポ)白(③④⑤) コテツかメタから白か赤伍萬直撃狙いのテンパイ。
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その1 史上最強雀士コテツ編 第二十九話 4トン残し

29. 第二十九話 4トン残し 「ちょっと待って!」  スグルがあることに気づいた。「これ、このルール表見て。『ハイテイ牌はドラ表示牌から4トン残し』って書いてある」 「どういうこと?」「つまり、ここのルールはカンが入る度に1トンずらすルールを採用してるってことだよ。たまにあるよそういうルール」  1トンとは牌山上下2枚のことである。つまりカンが入る度に2枚ずつずらす以上ハイテイ牌も本来のルールより1枚手前のものになる。 「つまり? え? 要するにこれ本当は1枚手前で流れてたってこと?」 「いや、それなら!」とアキラは何かに気がついた。 「それならハイテイ前にコテツくんから出た二萬で僕のアガリだ! あれがハイテイならハイテイドラドラで3900! うわ! ラス回避やり切ったぞ!」  そう言ってアキラがパタンと自分の手を倒す。 アキラ手牌三四伍伍伍345白(ポ)白(③④⑤) 二ロン  コテツの優勝は幻であった。それどころかラス。掴み取ったと思った勝利はうたかたの夢と消え去った。  「優勝は白山プロ!」  マサルが勝利者インタビューする。 「さすが現女王ですね、白山プロ。富士2最強決定戦でも優勝ですがこの気持ちをひとことお願いできますか」 「ンンッ……えー。そうですね。今回はコテツくんにはルールで勝ったに過ぎないし、運も良かったです。本当に最後まで気の抜けない戦いで、また参加したいと思いました。対局ありがとうございました」 
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