90. 第二十七話 おれとお前の仲 メタはコテツのことを心配して電話をかけたが対局中だから出れないという。それはそうか。 またメールでやり取りする。 "今どこにいるんだ、カミさんの入院してる病院か?" "いや、家。おれのパソコンでかいし重いから持ち運ぶ習慣なくて" "家に一人で体調不良じゃ大変だろ。いまちょうど暇だから差し入れ持ってってやるよ" "え、悪いよ。大丈夫だよ大人だし。麻雀終わったらコンビニくらい行けるから" "気をつかうなよ、おれとお前の仲だろうが" "……そうだな、すまん。助けてくれ" メタはマサルに話してみた。すると。「悪いな、そしたら行ってやってくれ。くれぐれもマスクはして。伝染されないようにな」と、事情を聞いたマサルはメタを早上がりさせた。 「お先に失礼します。みなさんごゆっくりどうぞ!」 退勤の口上を上げてメタが早上がりする。 すると、階段を降りたその先に背の高い女性がいた。アヤノだ。雀荘に入ろうかどうか悩んでる様子だった。 アヤノがメタに気付く。 「あれ? 髙橋さん。どうしたの?」「アヤノさんこそどうして?」「私は今日は16時上がりの半休だったから明日休みだし、1人で来てみたんだけど。でも、1人で入るのはやっぱり勇気が出なくてウロウロしていたの」「そうなんだ、せっかく来たなら遊んでってよ。おれは今から行くとこあるから今日はもう退勤なんだけどさ」 「髙橋さんいないなら意味ないし」
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