Lahat ng Kabanata ng ホームレスJCの大江戸繁盛記~現代知識を駆使して一攫千金を目指します!~: Kabanata 31 - Kabanata 33

33 Kabanata

第31話 お台場

 江戸湾の沖で、埋立工事が始まった。 土砂を満載した船がひっきりなしに行き来し、もっこを担いだ男たちが威勢のよい掛け声を上げている。「よしッ! 設置場所はここでよかろう。どうかな、大場君ッ!!」「はい、とても埋まってますね」「フハハハハ! そうだろう、そうだろうッ!」 そして最初に出来上がった埋立地に連れて来られたのが私である。この象山とかいう先生は、遠い未来に海から襲い来るであろう大怪獣に備え、江戸湾に砲台を作り上げてしまったのだ。そういえば、お台場ってもともと黒船に備えた砲台の跡地だったっけ……と曖昧な記憶をたどる。 この世界ではアメリカと平和的に開国にいたり、友好的な関係を構築できている。なんならポケニンの影響で日本は超人的な能力を持つサムライとニンジャの国として恐れられてすらいるらしい。巨費を投じてこんな砲台を作るのなんてはっきり言って税金の無駄遣いなのだが……。 ま、私の財布が痛むわけじゃなし、別にいっか。穴を掘って埋めるだけでも景気対策になるのだと、どっかの経済学の先生も言っていた気がする。「では、これより試射実験を開始するッ! よく見ていてくれたまえッ!」「はい、よく見ていてくれたまえます」 そんなことよりも問題は、目の前にある巨砲である。二本の鉄柱が突き出しており、バチバチと青白い電流をまとっている。「ではゆくぞッ! 象山式超電磁エレキテルキャノン、発射ッ!!」 バシュンッと空気が切り裂かれる音。ソニックブームで弾道にコーン状の白い雲がいくつも出来ていく。水平線が爆発し、高さ数十メートルにも及ぶ水柱が立ち上がる。遅れて爆風がここまで届いて髪をバサバサと揺らした。「どうかねッ、大場君ッ! この象山砲の威力はゴメラにも通じると思うかねッ!」「はい、効果はバツグンだと思います」「フハハハハ! そうだろう、そうだろうッ! この象山がいる限り、神州日本の平和は誰にも脅かさせんよッ!!」 私の作り話を真に受けた象山は、とんでもない超兵器を作り出してしまった。彼の説明によるとエレキテルの力を使って砲弾を加速し、火薬式の大砲ではありえない初速と威力を実現しているとのことなのだが……それってレールガンだよね? 現代でも実験段階だった兵器だ。なんでそんなものを開発できるんだよ。頭がおかしいのか? いや、おかしいんだろうな。「いまは大き
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第32話 大怪獣ゴメラ江戸に現る

 尖った岩山が海を引き裂き、その下にあるものが明らかになった。 爛々と赤く燃え上がる巨大な双眸。自動車も丸呑みに出来そうな巨大な口腔。海上に出ただけでも100メートルはゆうに超える巨大な上半身。輪郭は直立するワニのよう。最初に見えた岩山は、この怪物の背ビレだったのだ。「なにッ!? あれはまさしくゴメラではないのかッ!? まさか二百年も早く現れるとは、この象山の慧眼をもってしても見通せなかったぞッ!!」「あれがゴメラ……! わたくしは船に戻って砲撃の準備をしマスわ!」 象山とペルリが色めき立っている。辺りにいた幕府の軍隊も、ペルリが連れてきた水兵も大騒ぎだ。私は私で「マジかよ!?」という顔になっていることだろう。瓢箪からコマどころではない。瓢箪から大怪獣が現れてしまった。どうしたらええねん、これ? ――豪雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄!! ゴメラの口から青紫の光線が吐き出される。それはさながら天を貫く巨大な柱。雲が割れ、空気が焼け、辺り一帯にオゾン臭が漂う。やべーよ、熱線吹いたよ。ガチモンの大怪獣だよ。「わぁぁぁあああ!? にっ、逃げろ!」「あ、あんなの勝てるわけがない!」「ぶ、武士の戦場はケダモノと戦うことではないでござる」「馬鹿者どもッ! 早く持ち場につかぬかッ! この象山が発明した超電磁エレキテルキャノンの力があれば必ず勝てるッ!」「あなたたちも勝手に逃げては駄目デスの! ステイツの威光をあのモンスターに見せてやりマスの!」 象山とペルリは悲鳴を上げて逃げ惑う兵士たちを叱咤するが、誰も話を聞いていない。まあそりゃそうだろう。あんな大怪獣に生身で挑める人間などいるはずもないのだ。 私にしても、いつまでも固まっている場合じゃない。少しでも早く逃げ出さなければ。象山とペルリにはせいぜいがんばってほしい。なんとか粘って私が逃げる時間を稼いでほしいものだ。しかし、避難に使えそうな船はみんな逃げ出した兵士や人足で押し合いへし合いになっている。くそっ、いっそ海飛び込むか……。 そんな覚悟を決めた、そのときだった。『ちょろちょろやかましいんじゃ、ゴラァッ!!』「へ?」 どすの利いた声が待機を震わせた。その場にいた全員の動きが止まる。そしてゴメラがざっばーんざっばーんと大波を立てながら歩いてくる。『何いたずらし腐ってんのや、
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第33話 今年もガチでよろしく頼むよ!?

【稲荷家コガネの日記帳より】■嘉永3年。1月1日 今年も無事にお正月を迎えられました。江戸へ来てからははじめてのお正月です。初日の出を拝んで若水を飲んでから寝ようとしたら、カナさんから「初詣に行こうよ」と誘われました。 そういえば、最近は二日にお参りに行く習慣が江戸の街で流行っているらしいです。カナさんがやってきた未来の江戸(本当は東京って名前になっているってこっそり教えてくれました)では、1月1日にお参りに行くのが普通になっているんだそうです。 元日にお出かけなんてしても面白いことは何もないですし、神様だって元日ぐらいはゆっくりされていると思うのですが、未来の風習と言うからにはきっと何か理由があるんでしょう。 付き合って初詣に行ってみたのですが、肝心のカナさんは「屋台のひとつもない!? というか人っ子一人いない!? 一体どうなってんの!?」と文句を言っていました。 うーん、元日から働く人なんていないと思うのですが、未来の日ノ本は1年中休みなしだったのでしょうか? そう考えると、カナさんがやたらとあれこれやりたがるのもわかる気がしました。■1月2日 眠りから目覚めたように、早朝から江戸の街が活気づいています。最近はすっかり慣れっこになっていましたが、この騒々しさが江戸の街の色なんですね。私も修行をがんばらなくちゃって気持ちになります。 行商から買った小鰭のお寿司を食べながら、カナさんと一緒に街を歩いていると遠くから賑やかな演奏が聞こえてきました。豊作を願う鳥追の人たちですね。実家の方では子どもたちが主役でしたが、江戸では大人の女太夫が数人連れでやっているようです。三味線や胡弓を弾きながら歌っています。♪あの鳥ャどっから追ってきた♪信濃の国から追ってきた♪何もって追ってきた♪柴抜いて追ってきた♪一番鳥も二番鳥も♪飛び立ちやがれホーイホーイ♪ホンヤラホンヤラホーイホーイ 思わず楽しくなって体を揺らしていると、カナさんが「正月から辛気臭え!」なんてことを言いながら三味線を奪い取り、すごく騒々しい曲をかき鳴らし始めました。 商店の店先にある空樽を叩いたり、異国の言葉で歌い出したりとやりたい放題です。しかし、これもまたなんだか楽しくなって、体が自然と揺れてしまいます。気がつけば、大勢の人たちで囲まれ
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