Accueil / 青春 / たくげぶ! / Chapitre 11 - Chapitre 20

Tous les chapitres de : Chapitre 11 - Chapitre 20

48

第十一話 GW合宿! ―後編―

「はふぉふぇ、ホク、はははしいはいへあほもひふいはんは~」 デジャ・ヴュ。今朝も、お米をもぐもぐ咀嚼しながら、謎言語で一同に語りかけるきいろ。「き~い~ろ~」「ふぁふぇはふ!」 母のお小言が飛んできそうなので、頑張ってお米を飲み込む。 ちなみに、今日の朝食は、鯵の干物に豆腐の味噌汁、きゅうりのぬか漬け。これまた、なかなかにごきげんだ。「あのね、ボク、新しいアイデア思いついたんだ~」「今日はどんなの?」「あとでね。また、長くなりそうだから」 だったら、最初から後で話せばいいのにと思う、歌留奈であった。「ごちそうさまでした!」 元気に朝食を食べ終え、皿洗いするきいろ。皿を洗うと、歯を磨きに行く。 こうして、佐武家と三人の朝食は終わり、舞台はお馴染み、客間へ。「で、新しいアイデアって何?」「うん。今のゲームって、たいていスキルがあるでしょ? エクスプにも、そういうの搭載しようと思って」「へー。例えば?」 今日のお茶請けの一つ、塩せんべいを頬張る歌留奈。朝食後だというのに、健啖なものだ。「シンプルに、成功率が上がるのとか、致命傷をなかった事にするのとか」「ふーん。わりとフツーだな」「ここは、奇をてらってもしょうがないから。ただ、スキル名に凝る。『死ぬかと思ったぜ』とか、『こんなこともあろうかと』とか」「なんだそりゃ」 緑茶をすするにこ。「ジョジョの奇妙な冒険ってあるじゃない? あれのゲーム、わりとセリフが必殺技名になってるんだよ。そこから思いついた」「あー、うちの親父と対戦したことあるわ」 うんうんと頷く。「ほかには、どんなスキルがあるんですか?」「そこは、おいおい。ボクも、寝る前に思いついたばかりだもん」 昨晩、布団の中で、なにやらスマホをいじっていたかと思えば、と、思い返するう。「あとね、物資っていうステータスも入れようかと思って」「ほう? どんなん?」 キットカットを頬張る、にこ。「このゲームの報酬って、フツーに考えて、マジックアイテムないじゃん? だから、プレイヤーのモチベアップの、バフ要素」「よく、あれこれ思いつきますね」「えっへん!」 腕組みして、胸を反らす。「でねでね、まだあるんだ!」「まだあるんか! いくつ思いつくんだよ、お前……」「シナリオはズバリ、一本道にする!」 
last updateDernière mise à jour : 2026-07-13
Read More

第十二話 卓上ゲームコンテスト!

 それぞれ残りのGWを、家族とめいめい楽しんだ一同。 きいろは、サンリオ・ピューロランドで遊んだりしていた。 天下御免のボクっ娘も、可愛い物には目がない。 そんな、楽しい期間も過ぎ……。「あ゙~……テストが近い゙し~……」 けったいなだみ声で、きいろが部室でノートを手に唸っていた。「きーちゃん、英語と社会だけは、ほんとダメだもんねえ」「えー、えー。ダテに五十五点取ってませんよー。すんすーん」 これはひどい。「将軍の名前とか、いちいち覚えてらんないよ~」 ふてくされる、きいろ。「社会は私が教えてあげるから、ガンバ!」「大阪~」 下らないダジャレで返すぐらい、士気が落ちているようだ。 るうは学年が違うので、本日は一年一組の教室で過ごしている。「るーこは、達者にやってるかねえ……」「あれで結構、しっかりしてっから、だいじょーぶなんじゃねーの?」「だといいねえ」 外に目をやるきいろ。梅雨にはまだ早いが、あいにくの雨模様だった。 そして月日は過ぎ、テスト期間も終わり……。「るーこ~! 久しぶり~!」「お久しぶりです」 二人でハグしあっていた。「お熱いこって。るうは、手応えどうだったよ」「ぼちぼちですね。みなさんは?」「ボクに、それ訊く?」 きいろの周囲の湿度が、十%上がった!「あっはい、色々察しました。お二人は?」「まああまあかな」「アタシも。ただ、数学と理科は、ちょっと自信ねーな」 自分の肩を揉む、にこ。「佐武先輩と真逆なんですね」「まーね」「それより! テスト明けたんだから、遊ぼう!」 ドン! と、カードゲーム、ボードゲームを机に置くきいろ。「そうですねー。わたしも、ゲームが恋しいです」「でしょでしょ? 何やる!?」 わちゃわちゃと話し合う、四人娘。 本日は、モノポリーというゲームに決まった。 モノポリーはー、すごろくゲームであるが、土地を買い、そこに建物を建てて金を稼ぐゲームである。 このとき重要なのが、プレイヤー間で土地や金銭の交換ができるということだ。 これにより、交渉力が大事になってくる。「るうちゃん、ボードウォークと鉄道交換しない?」「いいですよー」「ちょい待ち。アタシのバーモント通りと四百ドルで、そのボードウォーク交換せん?」 ボードウォーク。最高額物件として、人気であ
last updateDernière mise à jour : 2026-07-13
Read More

第十三話 夏だ! 休みだ! プールだ!! ―前編―

「お~……。焼けたねー、にこちん」 夏休みも少し過ぎた頃、いつもの四人は、Zoomでチャットしていた。「まーなー。日焼け止め、もっとしっかり塗っときゃ良かったな」「日焼け肌も、かっこいいと思いますよ! わたし、赤くしかならないんですよ~」「はは、サンキュな」 るうのキラキラした視線に、少し照れるにこ。「海から帰ってきたばかりのにこちんだけど、今度、ボクらでプール行かない?」「いいぜー。遊びの誘いは、何だって大歓迎だ!」 にこ、サムズアップ。「お。快諾いただきましたー! 二人は?」「いいよ」「わたしも、OKです」「おっけー! 場所はちょっと遠いんだけど……」 レジャープールの、場所や日程を、話し合う四人。 こうして、楽しい予定が立つのであった。 ◆ ◆ ◆ 女子更衣室にて。「じゃーん! どう?」 きいろは、名前だからというわけではないが、黄色が好きで、黄のチューブトップと、同じく黄のショートパンツを併せたビキニ。「いいねー。可愛いよ~。私は?」 歌留奈は、赤基調に、両横脇に白のラインが入ったワンピース。髪は上げている。「似合ってるぜー。アタシはこんな感じだぜ」 にこは、青地で、Vの字に白のラインが入ったワンピース。「かっこいいです~。わたしはどうでしょう?」 るうは、胸部にフリルの付いた、ピンクのビキニ。「おお、可愛い! じゃー、みんな着替え終わったことだし、行こーか!」 ぺたぺたと、プールへ向かう一同。「入るぞー!」「ちょいまち!」 プールに入ろうとするきいろを、制止するにこ。「何?」「準備運動。足攣ったら、遊ぶどころじゃなくなるぜ」「あー、そだね」 というわけで、学校でやっている通りの準備運動をする一同。「終わり! まず何やる?」「やっぱ、アレだろ!」 きいろの問いに、にこが指さしたのは、ウォータースライダー。「うんうん。やっぱり、レジャープールといえばあれだよね」 順番待ちの列に、加わる一同。「ひゃ~っ!」 順番が来て、滑るるう。ざぱーんと、着水。「う~、おしりが食い込む~」 ボトムを直しながら、移動。 残りの三人も、次々に滑り落ちてきて、ボトムを直す。「食い込むね~」「なー」 せっかくだからともう一回堪能して、お昼ごはんを取ることに。「やっきそっば、やっきそ
last updateDernière mise à jour : 2026-07-13
Read More

第十四話 夏だ! 休みだ! プールだ!! ―後編―

「波のプール! テンション上がるぅ! にこちんいいよねー。こんな感じ、満喫したんでしょ、海で」「まーな。でも、やっぱテンション上がるな!」 さっそく、波のプールにやって来た一同。波が寄せては、返す。「アレやろアレ! やったな、こいつぅ~ってやつ!」「ぶは! そーいうノリ、好きだぜ!」「それー!」「やったな、こいつぅ~!」 水を掛け合って、遊ぶ二人。「まったく、あの二人は……。食べたばかりなのに、元気だこと」 波打ち際に、座る歌留奈。「でも、いいですね。この感じ」 隣に座り、はしゃぐ二人を見守る、るう。 波の感覚が心地よい。「わたし、気の合うお友達が、今までできなかったんです。ホラー趣味に、みんな引いちゃって」 無言で、るうを見やる歌留奈。「中学に上がっても、やっぱり気が引けちゃって、そこに皆さんが声をかけてくださったんです。なんていうか、とても感謝していて」「私たちこそ、ゲーム仲間が増えて嬉しいよ。卓上ゲームって、人数少ないと厳しいゲームが多くて。せめて、もう一人増えればなあって、三人でよくぼやいてたのね。そこに、るうちゃんが入ってくれて、私たちこそ感謝してる 互いに見つめ合い、くすっと、微笑み合う。「いいですね、友達って」「うん。みんな、最高の友達だよ」 再び、はしゃいでいる二人に目をやる……と、突然、歌留奈が水しぶきに襲われた!「わぷ!」「二人も遊ぼーよー!」「このー……。お望み、かなえてあげようじゃないの! やったなー、こいつー!」 きいろに水しぶきを返す歌留奈。「あはは! るーこも混ざろうよ!」 るうも、水しぶきに襲われる。「えーい、やけです! このー!」 入り乱れて、水を掛け合う四人。その顔は、眩しい笑顔だった。 半刻ほどそうしていただろうか。遊び疲れ、波打ち際に座る四人。「はー、楽しかった~!」 水遊びに加わってよかったと、噛みしめる、るう。ひと夏の思い出が、彼女の心にしかと刻まれた。「ねー、さっきは二人で何話してたの?」 きいろが、くりくりした瞳で、歌留奈とるうを見つめる。「ん? 友情っていいなって。ね?」「はい!」「そか。ボクも、三人と親友になれて、最高に幸せだよ!」 お日様笑顔を三人に向ける。「もっと、卓ゲ仲間増えるといいんだけどな」「そだね。そのへんは、運もあるからね
last updateDernière mise à jour : 2026-07-13
Read More

第十五話 夏祭り!

「やー……遊んじゃったねえ……」「結局、なあ……」 ほぼ手つかずの課題プリントを前に、ため息をつく一同。「休憩に、ゲーム始めちゃダメだね、私たち」「ですねえ……」 再度ため息。「明日こそ、マジでやろう! ゲーム禁止!」「りょうかーい!」 きいろの掛け声に、応える三人。 そして翌日。「おーわーったー!」 机に突っ伏す、我らがリーダー。課題を全部終えたわけではないが、当面のノルマはこなした感じだ。「社会、教えてくれてありがとねえ、かるかん~」「どういたしまして~」「きいろこそ、理科と数学教えてくれてサンキュな~」「わたしも、先輩方に教えてもらって、助かりました~」 気合を入れて勉強したもので、一同机に突っ伏している。ゲームをする元気もないようだ。「明日さ、O神社のお祭り行かない?」 少し元気を取り戻し、ざらめ煎餅を頬張るきいろ。頭脳労働の後には、糖分が効く。「あー、そういえば、時期だね~。行こ行こ」「アタシ、お小遣い足りっかな。やっぱ、チョコバナナと焼きとうもろこし食いてえよなー」「わたしは、りんご飴が恋しいです~」 三人も、遊びの計画に、少し元気が出てきたようだ。「じゃ、明日O神社にお昼ねー」「おー!」 少々ヘロヘロながらも、拳を突き上げる一同であった。 ◆ ◆ ◆「おまたせー! ちょっと、着付けに手間取っちゃって」「おお、浴衣じゃーん。気合入ってるぅ~」 きいろが、両手で歌留奈を指差す。「指、差さない。行きましょ」 境内を練り歩く一同。「お、くじだ。特等はスイッチだって」「やめとけ、やめとけ。こういうの、当たらねー様になってっから」 興味津々なきいろに、にこが、小声で耳打ちする。「そっかー。あ、射的ならそーいうのないでしょ!?」 きいろの視界に、セキセイインコのぬいぐるみを飾った射的屋が目に入る。「まー、そーだけど」「ボク、これやる!」 きいろは、セキセイインコ好きだ。今より三年前に、虹の橋を渡ってしまったが、家族で飼っていたことがあった。 小鳥というものは、飼ってみるとその良さがわかるもので、きいろはペットロスの傷が癒えたら、また飼いたいと思っている。 そして、肝心の射的はというと……。「う~、もー一回!」「予算だいじょぶ? かなり使い込んでるように見えるけど」「勝
last updateDernière mise à jour : 2026-07-13
Read More

第十六話 お楽しみ前日!

「そういえば、ふと思ったんですけど」 おなじみ、佐武家の客間。お茶を一服し終えて、るうが切り出す。「なんで集まるときって、いつも佐武先輩のおうちなんでしょう?」「あー、理由は簡単。まず、きいろんちが一番広いし……」「おじさまの趣味もあって、ゲームも色々揃ってるからね」 るうの疑問に、にこと歌留奈が答える。「そゆことー。かるかんとは小学校からの友達だから、よく来てもらったもんだよ。ボクからも、かるかんちに行ったこともあるけど」 「なるほど」と言い、もなかを頬張る、るう。「さて、ボクからだけど。物資は、セッションごとに割り振れるようにしようかと思ってる」「ほうほう?」 同じく、もなかを頬張るにこ。「例えば、ファンブルで弾切れが起きたとするじゃん? 『弾薬』を取っておけば、それを、一回帳消しにできたり」「へー」 歌留奈も、もなかを頬張る。「あ! ボクの分の、もなかがない! ちょっと、もらってくる!」 「ごめーん」と謝罪する歌留奈の声を背に、中座するきいろ。「しかし、きいろも大変だよな。システム一手に引き受けてさ。なんか、アタシらで手伝えることねーかな」「船頭多くして、船山に上るってことわざがあってね。きーちゃんからヘルプ求められない限り、私たちは下手に手を出さないほうがいいと思う。引き続き、きーちゃんが苦手な、世界観関係をアシストしましょ」「佐武先輩、大変ですね」 一同、茶をすする。「おまたせー! もなか、いっぱいもらってきたよ!」 器いっぱいのもなかを手に、戻って来たきいろ。「ん? なんか空気が変だね? どしたの?」「いえ、佐武先輩、大変だなーって思って」 先程のやり取りを語って聞かせる、るう。「なはは! ボクなら、だいじょーぶ! 好きでやってるから!」「なら、いーけど」 さっそく、新たなもなかに手を付ける、にこ。「ちょっとー、またボクの分なくなるー! ま、システム関係は任せて」 もぐもぐと、待望のもなかを頬張る。「世界班からは、なんかある?」「あるよ。十九世紀の武器資料。第一次世界大戦の資料がいいかなって、そこを重点的に」 どさっと、ファイルを置く歌留奈。「わお! 助かる~。愛してるよー、かるかん~」「もう、ふざけないの」「なはは。あとはもうない?」 二つ目のもなかを頬張る。「とりあえず、三人
last updateDernière mise à jour : 2026-07-14
Read More

第十七話 BBQ! うぇーい!

「おじさん、おばさん、今日はよろしくお願いします!」 大須家にて、ぺこーっとお辞儀するきいろ。意外と、こういうことはしっかりしている。「はっはっは! よろしくな!」 歌留奈も同様に、「よろしくお願いします」と挨拶する。「悪ぃー! 遅くなった!」 にことるうも、息を切らして参上。 「そんな急がなくても」と、母がフォローするが、「待たせて迷惑かけたくなかったから!」と返す。にこはにこで、こういうところ、しっかりしている。「すみません。わたしの足が遅いせいで……。今日は、お世話になります」 恐縮する、るう。「キニシナーイ! ね、おじさん?」「おうよ。若もんが、そんな恐縮すんなって」 きいろのフォローに、同意する父。娘同様、気さくな質のようだ。「じゃ、さっそく乗ってくんな。助手席は、家内な」「よろしくお願いしまーす!」 改めて一同挨拶し、出発!「楽しみだなー、肉!」「よっ! 肉食系女子!」「ヘンな言い方すんなし」 にこときいろの、漫才。一方……。「るうちゃん、何読んでるの?」「スティーブン・キングです。ホラーの大家の一人ですよね!」「え、ええ。そうなんだ」 ホラーは、ラヴクラフトぐらいしか知らない歌留奈、困惑。 そんな珍道中も、終わりを告げ。「着いたぞ~」 K公園、BBQ場に到着! T川沿いの河原にある、BBQ場である。すぐ隣に川という立地。「ひゃっほー! 肉だ肉だ~!」「こら、騒いでないで手伝いなさい」「ボクらも手伝いまーす!」「ありがとねえ」 六人で手分けした結果、てきぱきとセッティングは進み……。「ヒャッハー! 完成だあ!」「にこちゃん、テンション高いね」「だね」 苦笑する、歌留奈ときいろ。るうは、(こんな、大須先輩もいいな……)などと、ぽうっとしていた。「着火するぞー」 父がおがくずに点火すると、火が炭に渡っていく。「焼いていい? 焼いていい?」「ああ、人参とか、火の通りが悪いのからな」「まっかせて!」 トングを、カッチャン、カッチャンと鳴らし、人参から焼いていく、にこ。「ボクにもやらせてー」「ほいよ。じゃあ、玉ねぎな」 危うく、BBQ奉行になりかけたが、平常心を取り戻し、きいろにトングを手渡す。 みんなでそうやっているうちに、本命の肉が焼かれ始める。「あー、やべ
last updateDernière mise à jour : 2026-07-14
Read More

第十八話 波乱の石器時代!

「雨、すごいねー」 いつものようにZoomで、一同とライブチャットするきいろ。 雨風が、激しく窓を揺らしていた。「さすがに、きーちゃんのおうちに行くのも無理だねー」「だったら、あれやらん? BGA!」「なんですか、それ?」 初心者るうが、疑問を口にする。「ああ、スマホとかで、ボードゲームとかカードゲーム遊べるサイト。いつぞやの、ウィングスパンなんかもあるぜ」「すごいですね!」「それほどでもねーぜ」 チグハグなようで、裏で噛み合ってる二人の会話。 「いや、BGAのことだよね?」と、相変わらず鈍感な、我らがリーダー。「話を変えて……何やる?」 きいろにややこしくされる前に、話を切り替える歌留奈。「ストーンエイジとかどーよ」 ストーンエイジとは。石器時代をモチーフにしたゲームで、建物や文明カードで優劣を争うボードゲームだ。「いいね! ボクもそれで!」「わたしも、よくわからないので、それでいいです」 満場一致。「じゃ、ログイン~。るーこは、アカウント作って」「は、はい!」 るうの到着を待ち、一同着席。「すみません、手間取ってしまって」「キニシナーイ! じゃ、始めよ~」 るうはストーンエイジ初体験なので、にこが背後霊となって、裏でレクチャーしながらの三人プレイだ。 初手、るうにこコンビ。いきなり人口増加。「うわ、アレやる気か、にこちん!」 ストーンエイジには、人口と食料の概念がある。 人数-食料レベルの数値がないと、飢饉になるのだが……。「うわー。私か。無難に食料で」「ボクは、木を採るかな……」 続いて、食料や物資を調達しにいく場面になるが……。るうにこコンビ、きいろに引き続き、目もくれず木材へ。 さっきも説明したとおり、食料を与えないと、マイナス十点という、大きなペナルティになるのだが……。「にこちん、本気でアレやるみたいだよ!」「初心者に、エグい戦法教えるなあ……」 二人は、警戒心マックス。 るうとにこは、地蔵モードで不気味だ。 その後も、ペナルティを気にせず、人海戦術で押していく、るうにこ。 二人がやっているのは、ペナルティを気にせず、人口とハンマーで、ひたすら出力を高めるというプレイング。人手とハンマーがあると、物資の出力が上がる。 一見無茶苦茶だが、実は相当強力な戦法である。
last updateDernière mise à jour : 2026-07-14
Read More

第十九話 ビバ! 流しそうめん!

「ねーねー、みんな! 明日、流しそうめんやらない?」「唐突だな、きいろ」「にこちんがそれ言う?」 台風一過、突拍子もない提案をZoomで受ける三人。「いやー。お父さんが、取引先から大量にそうめんもらっちゃて。で、突然やろう! って言い出してさー。せっかくだから、みんなもお誘い。ご家族もどーぞ! むしろ、かもーん」「相談してみる」「アタシも」「それじゃあ、わたしも……」 Zoom、一旦終了。エクスプのバージョンアップ作業に戻る。 やがて、Zoomに全員が再集合し……。家族も含め、皆OKとのこと。「おとーさん、おかーさん! みんなOKだって!」 階下で、両親に報告するきいろ。「じゃあ、セットしようか」「らじゃー!」 一家仲良く、炎天下で樋作りへ。「あづい~~……」 さっそくへばる、我らがリーダー。「無理せずに、休み休みでいいからね」「らじゃ~……」 屋内に戻り、オレンジジュースを一杯やるきいろ。 しばらく涼んでいると、母と入れ替わりに外に出る。「普通のそうめん大会でよくない?」「やっぱり、イベント事には凝りたいじゃないか」「わかっちゃう自分が憎い」 何だかんだ言いながら、三交代制で樋を作る佐武家であった。 翌日……。「ちーっす! こんにちはー!」「大須さんご一家、おはよーございます。みんなが来るまで、涼んでてください」 最初に来たのは、大須家。以後、奥野家、工藤家と続く。 皆、客間で涼みながら、他家との交流を深めている。「いやー、うちのるうが、お世話になりまして」「いえいえ、こちらこそ」 この様な感じ。やがて、時計針はてっぺんを指し。「え~。では、お時間となりましたので、流しそうめんを始めたいと思います」 佐武家父のアナウンスに、テンションが上がる一同。さっそく、装置を持って中庭に。「まずは、水できれいにしまーす」 佐武家一同で、ペットボトルの水で洗浄しつつ、水の流れをチェック。「問題ないよー」「じゃ、流そう」 まずは佐武父母が、ペットボトルで水を流しつつ、茹でそうめんを流す。 まずは、子供ファーストということで、るうが一番に手を付ける。「んん! 美味しいです!」 お日様笑顔。「次いくよー」 年下から順に、そうめんを取っていく。(あっ……! 大須先輩が取りこぼ
last updateDernière mise à jour : 2026-07-14
Read More

第二十話 HANABI

「ねえ! そういえば今度、花火大会あるじゃない?」 HANABIプレイ中、突然切り出すきいろ。T川の花火大会は、大変賑わう。今年は、F市南部でこれが見られる。「ああ、あるな」「みんなで見に行こうよ!」「さすがに、保護者同伴になると思うぞ」 やや、難色を示すにこ。さすがに、保護者同伴イベントが多くて、萎え気味か。「いいじゃん! みんなが良ければ、今ちょうど全員揃ってるし、訊こうよ!」「わたし、大須先輩と見に行きたいです!! あ、いえ、みなさんとの言い間違いです……」 本音が出てしまい、照れるるうに、歌留奈がクスッとなる。「私も賛成だな~。どうする、にこちゃん?」「う……。嫌とは言ってないだろ……。賛成だよ」「じゃあ、リビングへGo!」 我らがリーダー、さっそうと躍り出、慌ててそれに続く三人。 保護者との話し合いの結果、やはり同伴の条件付きで、皆で行けることとなった! ◆ ◆ ◆「お~。かるかん、相変わらず似合ってるねえ!」 祭りに引き続き、花火大会にも浴衣で現れた歌留奈。さっそく、皆のサムズアップを受ける。「こういう機会でもないと、まず着ないからね。まだ始まってないよね?」「そこはだいじょーぶ! まだ、余裕あるよ」「良かった」 やがてアナウンスとともに、打ち上げ開始! 光のアートが、闇のキャンバスに描かれる。「たーまやー!」 声を張り上げる、歌留奈。「あ、それボク知ってる! たーまやー!」 周囲も、大盛りあがりだ。 歌留奈の視界の端に、にこにささやく、るうが映る。そして、二人で手繋ぎ。(あらあら、大胆。ごちそうさま)「たーまやー!」(きーちゃんは、色気より、食い気とイベントよね) 純真な我らがリーダーに、くすっと微笑む。(私も、空の大輪に見惚れるとしましょうか) 再びうちわ片手に、光のアートに視線を戻すのであった。 やがて、最後の花火も打ち終わり、アナウンスが流れる。「壮観だったねー!」 興奮冷めやらぬきいろに、一同同意。「わたし、今日のこと、一生忘れません!」「そこまで!?」 るうの、ふんすと鼻息も荒い気合に、リーダーびっくり。 駐車場が満車になるのはみんな承知しており、バスや電車で帰る。さらば、光の祭典。また、来年。 ◆ ◆ ◆「というわけで、ちょっと物足りないから、近所の公園で、
last updateDernière mise à jour : 2026-07-14
Read More
Dernier
12345
Scanner le code pour lire sur l'application
DMCA.com Protection Status