翌日も、雨は止まっていなかった。ギョンシンは酒場を開ける前の昼の時間を利用し、一人で傘を差してキャンパスのあちこちを歩き回り、学園祭の雰囲気を肌で感じた。数十年の歳月を幾度も経てきたギョンシンの深い瞳に、瑞々しいその若さは限りなく眩しく映った。ギョンシンは他学科の酒場をじっくりと見物したり、綿菓子やワッフル串を売る屋台の前をうろついたりした。まだ収まらないつわりのせいでうかつに何かを口にするのは慎重になり、ただ目でその甘さを楽しんだ。室内講堂に設けられた一日茶店やデザートカフェはテイクアウトの客でごった返し、活気に満ちあふれていた。各サークルが準備した多彩な公演も室内で行われたおかげで、まさに大盛況を記録していた。「どれどれ、体育館で行われるギボムの公演だけ覗いて、酒場に戻ろう。」酒場で自分を待っている友人たちを思い浮かべたギョンシンは、携帯電話を開いて時間を確認した後、学園祭の最後のコースへと足を向けた。すでに本公演が始まっているのか、体育館は重低音が響くビートとともに建物全体が揺れているかのようだった。純粋にファンの立場で芸能人のステージを観覧するというのもまた、前世では想像すらできなかった愉快な娯楽だった。ギョンシンはウキウキとした心持ちで体育館の中に足を踏み入れた。ただ、人が押し寄せるスタンディング席は妊婦の体にはいささか負担だったため、人の少ない2階の観覧席に上がって静かに陣取った。その時、ポケットの中で低い振動が走った。携帯電話の画面を確認すると、やはりテハだった。「もしもし、テハさん。」「会場にいるみたいだね。」「はい、学園祭の雰囲気だけでも味わおうと思って見物しているところです。」「楽しい?」「もちろんですよ。雨が降り続いていて少し残念ですけど。それに……。」ギョンシンは危うく、あなたがそばにいなくて少し寂しいという本音をうっかり口にしまいそうになった。遠くで重い責任を背負って仕事をしている彼に余計な負担はかけたくなかったので、彼女は慌てて口を引き締め、
Last Updated : 2026-09-27 Read more