受話器の向こうから聞こえてくる声の主がソ・ジョンウであることを悟ったソ・ジョンミンは、衝撃のあまり顔を強ばらせ、両手で自分の口を塞いだ。「これから24時間、ソ・ジョンミンを俺が拘束する。」「……なんだって?」信じられないというように呆然とキボムを見つめながら、ジョンミンは口をポカンと開けたまま座席から立ち上がった。心臓が激しく打ちつけ、今にもバランスを崩しそうだった。「通告はしたから。」「分かった。」*ツーッ。* 通話が切れた。「私、今日に限って自分で運転しようと思ったのはどうしてだろう。」ジョンミンは、今の状況が全く理解できないといった表情でキボムを見つめた。キボムは悠然と立ち上がり、彼女に手を差し伸べた。ジョンミンはその手を掴み、震える足を必死に踏ん張って立った。「ダーリン、あなた今日S放送局でスケジュールがあるでしょ。しかも相手は私のオッパよ。いったい何をするつもりなの?」キボムは乱暴に彼女の口を塞いだ。続くキスはいくらかぶっきらぼうだったが、それなりの優しさが宿っていた。すっかり満足したかのように、キボムは執拗な熱量で彼女の息を貪った。慌てたジョンミンはやっとの思いで唇を離し、キボムに逃げる気は毛頭なかった。「どうかしてるの?一緒に崖から飛び降りたいわけ?」「ソ・ジョンウ社長に恩を売る機会を逃すわけにはいかないだろ。」ジョンミンは震える体を抑えられなかった。後でソ・ジョンウにどれほど恐ろしい代償を払わされるかと考えただけで、頭の中が真っ白になった。しかしキボムは、彼女の不安をすべて読み取っているかのように乾いた笑みを漏らすだけだった。「これからは、ソ・ジョンウ社長がお前に指一本触れることもできなくなる。」「……本当?」「心配するな。俺はあいつなんかよりずっと腐っていて、タチが悪いからな。」「……何を言っているのか一言も分からないわ。ダーリン、今
Last Updated : 2026-10-07 Read more