歓迎会の帰り、私達は会っていなかった期間の出来事を話しながらアパートへ向かっていた。 「愛華と仲直りできたんだ。良かった。」 「ああ。なんだかんだ言って良い奴なんだよ、あいつ。」 「うん。私達が同じ会社だってことは…?」 「今の会社に入ったことはまだ言ってない。けど、そのうち親伝いで連絡が行くんじゃないか?」 「どんな反応をすることやら…」 「あー。ちょっと怖いかも。」 「ははっ。」 そうこうしているうちに、気付いたら私のアパートに到着した。 「あ…ここだよ。」 「へえ、ここに住んでるのか。」 もう着いちゃったのか、と、寂しい気持ちになりながら、私の住む103号室の鍵を開ける。 「送ってくれてありがとうな。じゃあ、また明後日…」 不意に夕也が抱きしめてきた。 「…夕也?」 「ごめん、もう少しだけ…」 寂しそうな声で、夕也はそう言った。 そんな夕也を、抱きしめ返した。 「わかった。もう少しだけ。」 数十秒経って、夕也が私を離し、唇を重ねてきた。 甘くて、切ないキス。 「おやすみ、夕也。気を付けて帰れよ。」 「ああ。おやすみ、あさひ。ちゃんと鍵かけて寝ろよ?」 「分かってるって。」 何度も心配そうな顔で振り返る夕也を、手を振りながら見送った。 「さて、寝るか。ふふ。」 翌日、私は愛華と会う約束があり、地元の喫茶店で愛華を待っていた。 数分すると、ドアの開閉を知らせるベルの音が響いた。 「ごめん、あさひっ、遅くなっちゃった!」 「ううん、さっき来たばっかりだから大丈夫。」 ふたりでメニューを開き、好きなものを選んで注文を済ませた。 「病院の方は忙しい?」 「相変わらず忙しいよ。まあ、冬ほどではないんだけどね。そっちは?」 「ちょっと忙しくなってきてるって感じかな。新人入ってきたし、教育しながらの作業だからさ…」 「そうなんだ…ねえ、あさひ…」 「ん?」 「あの…その新人の中にさ…」 困ったような顔で愛華は問いかける。 「『夕也』がいたかって?ふふっ。」 「…!本当にそっちに行ったんだ!?」 「びっくりしたよ~。よし、工場案内しよ~って新人達見たら夕也がいるもんだから。」 「…話したの?」 「うん。お昼食べてたら向こうから話しかけてきたよ。」 「あさひは大丈夫…だった?」 「いきなり目
ปรับปรุงล่าสุด : 2026-07-27 อ่านเพิ่มเติม