「あいたたたた…」 材料を運ぶためにパレットに載せていたのだが、一昨日の行為が今になって響いてきて、腰を押さえながら作業をしていた。 「どうしたんだ?腰。」 私の腰痛の原因が聞いてきた。 「誰のせいだと思って…」 「?ああ、ごめん。俺か。」 反省してなさそうだ。 まあ、煽ってしまった私も悪いのだから夕也だけのせいではないのだが。 「おーい、桐山くーん!トラック来ちまったから対応してくれるかーい!」 「はーい!すぐ行きます!」 夕也を見送って作業を続けた。 材料の準備が終わってフォークリフトで材料の搬入口まで持っていくと、夕也が不機嫌そうな顔で荷降ろしをしていた。 美奈に絡まれたのだろう。 あとで夕也の好きなコーラでも持っていってあげるか。 休憩時間になり、自販機でコーラを買って夕也の元へ向かった。 「はい、コーラ。」 「え、いいの?ありがとう。」 嬉しそうに受け取ってすぐに飲んでくれた。 機嫌が直ったみたいだ。 「じゃ、私は先に…わわっ!」 持ち場へ戻ろうとしたら、夕也に引き戻されてそのまま夕也膝の上に座る体制になってしまった。 立ち上がろうとすると夕也が腕で私をがっしりと捕まえて離さない。 「ちょっ、離せ、他の人が見てるからっ…」 「別にいいだろ。俺たちが付き合ってんのは周知の事実だし。」 この人、馬鹿力すぎる。 どんなにジタバタしても私を離してくれない。 時計を見ようと後ろを向くと、そこにはあんぐりと口を開けた美奈が立っていた。 ―美奈視点― なにあれ。 なんであの子にはあんな顔をするの。 私以外の女にそんな顔をする桐山くんなんか、見たくない。 「2人とも仲良しだね~。」 声をかけた途端、怖い顔になった桐山くんが顔を上げた。 「仲良しで悪い?用が無いならさっさとどっか行ってくれる?」 「夕也っ!」 美奈と付き合ってた時は、そんな風に触れてくれなかったのに。 美奈の方がその子なんかより可愛いのに、桐山くんは美奈を好きになってくれなかった。 きっかけは中学の入学式。 トイレから教室に戻ろうとしたら、他の生徒とぶつかってしまった。 「あ、ごめんっ。痛かったよな?」 それが桐山くん。 一目惚れだった。 あんなにかっこいい人は、見たことがなかった。 手に入れたいって思った。 昔から欲
Dernière mise à jour : 2026-07-27 Read More