7回も入籍をドタキャンされ、もう別れるわ赤城和也(あかぎ かつや)との結婚登録を約束されながら、七度目もすっぽかされた日、私はついに全ての縁を断ち切った。
友人たちの集まりには、彼が来るなら私は欠席する。
母校の記念祭で彼が演奏すると聞けば、私は早々に席を立つ。
会社が彼と契約するとなれば、即座に辞表を提出した。
大晦日の夜、彼が我が家に挨拶に来ても、友人訪問を口実に外出した。
電話番号はブロック、SNSは削除——完全に清算したのだ。
私から連絡することはなく、彼と顔を合わせることもない。
三十年にわたる人生の大半を、私は彼に恋い焦がれ、彼の世話に明け暮れてきた。
七度目の婚姻届提出の約束を破られたその日、ようやく私は目が覚めた。
こんな人生、もう続けられない。
たとえ独りぼっちでも、虚しい約束で空っぽの部屋を見つめる日々よりはましだ!