終わりは始まり黒川翔也(くろかわしょうや)と結婚して七年、彼は二十九人の愛人を囲ってきた。
バスタオルに身を包み、私たちのベッドに斜めに寝そべる三十人目の若い女を見て、私は彼の方へ顔を向けた。
「外でだけでは足りないの?わざわざ家に連れ込む必要がある?」
女はわざとバスタオルを引き下げ、白い肌をあらわにした。
「早瀬さん、黒川さんはあなたがベッドでは死んだ魚のようだって!男を喜ばせる方法、教えてあげます」
その夜、私は無理やり一本の華やかな芝居を鑑賞させられた。
翌朝、翔也は私の無反応に憤慨していた。
だが彼は忘れている。私たちの結婚は所詮、契約にすぎないということを。
契約満了まで、あと一週間。