さよなら愛、終わらない罰夫である柴田翔太(しばた しょうた)の浮気を知った望月菜々子(もちづき ななこ)は、彼に離婚を申し出た。
しかし、家に帰る途中で交通事故に遭い、記憶を失ってしまう。
彼女が目を覚ますと、そばには何食わぬ顔で夫の顔をした翔太がいて、菜々子に拉致されたショックで記憶を失ったのだと説明した。
その日を境に、菜々子は山頂の別荘に閉じ込められることになった。
なぜなら、「お前がこれ以上、少しでも傷つくことは耐えられない」と翔太が言い、菜々子を守るためだけに、わざわざセキュリティ万全の別荘を建てたからだった。
こうして菜々子は、翔太によってまるで鳥籠の中のカナリアのように3年間も匿われていた。
そんなある日、別荘に一人の女が乗り込んでくるや否や、花瓶を手に取り、菜々子の頭を殴りつけた。
しかも、いつも菜々子の言うことを何でも聞いてくれていた使用人たちも、助けようとしないどころか、その女を「奥様」と呼ぶ。
その瞬間、激しい頭痛とともに菜々子の記憶がすべて蘇り、自分の頭を殴った女こそ、翔太の浮気相手だったことも思い出した。
それは、菜々子が実の妹のように可愛がり、ずっと金銭的に助けてきた女子大生だった。