私が惨死した後、母は狂ってしまった家のブレーカーが落ち、母の養女・藤崎玲奈(ふじさき れいな)は暗闇の中に五分間閉じ込められた。
それを私のせいにして、母・藤崎文子(ふじさき ふみこ)は閉所恐怖症の私・藤崎美桜(ふじさき みお)を、誰もいない真っ暗な物置に閉じ込めた。
「玲奈が暗いのを怖がるって知ってるのに、わざとブレーカーを落として驚かせたんでしょう。今日はしっかり反省しなさい!」
私は「やってない」と泣いて懇願したが、返ってきたのは母の無慈悲な平手打ちだけだった。
「閉所恐怖症だなんて、贅沢な暮らしをしてるからそんなワガママが出るのよ!」
深夜、家に誰かが侵入した気配を感じた私は、すぐに著名な犯罪心理学者である母に電話をかけて助けを求めた。しかし、電話の向こうから聞こえてきたのは激しい怒声だった。
「玲奈と張り合いたいからって、そんな演技まで覚えたの!?
強盗って?だったらそのまま死ねばいいわ!私の邪魔をしないで!」
母の願い通り、私は残忍な方法で虐殺され、その死体は母が一番大切にしていた花壇に埋められた。
死後、私の魂は一匹の猫の体に宿った。
私はただ、母の周りをうろつくことしかできなかった。
それから五日後。警察が、バラバラにされた遺体を母のもとへ届け、犯人のプロファイリングを依頼した……