英語タイトルに関して言うと、公式に最も広く使われている表記は『So I'm a Spider, So What?』だ。最初の英訳表記を見たとき、語順の工夫で日本語のニュアンスを英語らしく保とうとしているのが感じられた。原題のローマ字表記は 'Kumo desu ga, Nani ka?'、直訳すれば「私は蜘蛛ですが、何か?」あるいはもっと自然にすると「私は蜘蛛になっちゃったけど、それがどうした?」といったところになる。自分が読んだ限りでは、ライトノベル・コミックスともに公式英訳を担当している出版社はこの『So I'm a Spider, So What?』というタイトルを採用しているケースが多く、アニメ配信サービスでも同じ表記で流通している。
語調や句読点の扱いで微妙な違いは出るけれど、本質的には「蜘蛛になった自分に対する投げやりかつユーモラスな問いかけ」が英語タイトルにも保存されているのが分かる。邦題の「~ですが、なにか?」という皮肉交じりの口調を英語に落とし込むため、語順を入れ替えてキャッチーさと可読性を優先した形だ。読者としては、タイトルが作品のトーンをよく表していると感じているし、公式表記に従うのが混乱が少なくて便利だ。参考までに、長めの説明的タイトルを英訳する際の類例として『That Time I Got Reincarnated as a Slime』のような処理も思い出すけれど、結論としては公式の『So I'm a Spider, So What?』が正確かつ実用的だと思う。