「要領を得ない」という日本語のニュアンスを英語に移し替えるのはなかなか骨が折れる作業だ。直訳すると 'fail to grasp the point' や 'miss the key points' といった表現になるが、これだけでは原作の持つ「的を射ていない」「ピントがぼけている」という微妙なニュアンスが伝わりきらない。
アニメのファンサブと公式翻訳を比べるとさらに顕著で、『進撃の巨人』の初期エピソードでコニーが要領を得ないことを言うシーンでは、ファンサブでは 'not making any sense' と訳されるのに対し、公式版では 'you're not following' とより自然な会話表現になっていた。このあたりのさじ加減が翻訳の面白さであり難しさだ。