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Toshiの語り口から浮かび上がる再結成の物語は、音楽的な再生だけではない。人間としての成長がにじみ出るエピソードが多い。特に印象的なのは、2010年代に入ってから、過去のトラウマと向き合いながら制作を続ける姿勢だ。『SCARS』のような楽曲には、長年の苦悩を昇華したエネルギーが込められている。
最近のインタビューでは、再結成が単なる『続編』ではなく、全く新しいチャプターだという認識を示している。50代を過ぎた今、若い頃とは違う形で『X』の精神を受け継ぎつつ、時代に合わせた進化を続けている。ライブのたびに、『また次がある』という希望をファンと共有できることが、何よりも嬉しいと語っている。
X JAPANの再結成についてToshiが語るエピソードは、まるで運命の糸に引き寄せられたような感覚がある。1997年の解散から10年近く経った頃、YOSHIKIから突然連絡が来たときの衝撃は今でも忘れられない。当時はソロ活動に専念していたが、『ART OF LIFE』の再演をきっかけに、お互いの音楽への想いが再燃したんだ。
特に印象深いのは、2007年の東京ドーム公演リハーサルで、久々にステージに立った瞬間。客席はもちろん誰もいなかったが、メンバー同士の絆がそのまま残っていることを実感した。Toshiはインタビューで『あの時の空気は、解散前と何も変わっていなかった』と語っている。再結成には批判もあったが、ファンと共有したあの熱狂は何物にも代えがたいものだった。
Toshiの口から語られる再結成までの道のりは、単なるバンドの復活劇以上のドラマがある。2005年にYOSHIKIが『完全なる滅亡』をテーマにした新曲のデモを送ってきたとき、最初は戸惑ったという。しかし、ヘヴィメタルという共通言語を通して、お互いの傷ついた関係を修復していく過程が、『X』の音楽そのもののように感じた。
2008年の『I.V.』リリース時、Toshiは『この曲には、壊れたものを直す力がある』とコメントしていた。ライブで『紅』を演奏する度に、解散前との違いを意識するそうだ。年を重ねたことで、怒りや悲しみを乗り越えた先にある、深みのある表現ができるようになったと語っている。
X JAPANの再結成を振り返るとき、Toshiが強調するのは『タイミングの完璧さ』だ。ソロ活動で得た様々な経験が、再結成後の音楽に活かされている。例えば『JADE』では、クラシカルな要素とヘヴィメタルを融合させたが、これはソロ時代に培ったオペラ的なアプローチが影響している。
面白いのは、再結成後初のワールドツアーで、海外の若いファンから『X』の音楽が新鮮に受け止められたこと。Toshiは『時代を先取りしすぎていたのが、ようやく追いつかれた感じ』と笑いながら話していた。Hideの存在を感じながらステージに立つ日々は、単なるノスタルジーを超えた、新たな創造の場になっているようだ。