X JAPANの音楽は世代を超えて愛されるものが多いけど、Toshiにとって最も影響を受けた曲となると、やはり『ART OF LIFE』じゃないかな。この30分近い大作は、彼のボーカルの可能性を最大限に引き出したと言える。
特にピアノパートとの絡みは圧巻で、感情の起伏をこれほどまでに表現できたアーティストは珍しい。ライブでの熱演ぶりも伝説的で、ファンなら誰もが一度はこの曲に心を揺さぶられた経験があるはず。技術的な凄さだけでなく、魂のこもった歌声がこの曲の真髄だと思う。
X JAPANの再結成についてToshiが語るエピソードは、まるで運命の糸に引き寄せられたような感覚がある。1997年の解散から10年近く経った頃、YOSHIKIから突然連絡が来たときの衝撃は今でも忘れられない。当時はソロ活動に専念していたが、『ART OF LIFE』の再演をきっかけに、お互いの音楽への想いが再燃したんだ。
特に印象深いのは、2007年の東京ドーム公演リハーサルで、久々にステージに立った瞬間。客席はもちろん誰もいなかったが、メンバー同士の絆がそのまま残っていることを実感した。Toshiはインタビューで『あの時の空気は、解散前と何も変わっていなかった』と語っている。再結成には批判もあったが、ファンと共有したあの熱狂は何物にも代えがたいものだった。