Masuk2人の息子の為なら何でもできる! 形は歪でも想い合う親子の話。 独裁国家だった自国エスパルが、帝国の領土となる。奴隷ではなく帝国民として受け入れて貰えること、能力が認められれば衣食住一流の生活が保証され帝国の首都で住めるとの発表にリーザは夫を捨て帝国の要職試験を受けに行くことを決意する。夫には離婚に応じて貰えず、息子を連れて子爵邸を脱出。リーザは子爵と離婚するために帝国の皇帝に見初められてしまおう作戦をたてる。私はよく未成年と間違えられるくらい若くて可愛い、息子にも良い生活をさせてあげたい。いざ、皇宮へ。
Lihat lebih banyak「コットン男爵令嬢と妊娠判定ができるものを開発したんです。それによるとお姉様は妊娠しています。お腹の子が陛下に似た男の子というのはお姉様の勘です。」勘というか願望だろう。相変わらず面白い女だ。コットン男爵令嬢とレオは気が合うようだ。彼女はレオのことが気になっているようだけれど、彼は距離を持って付き合っている気がする。しかし、仕事に懸命な姿が2人は似ていて将来良いパートナーになりそう「将来の皇后にもなる可能性もあるのか、すごいじゃない。2人の息子だと金髪に紫色の瞳とかかな、帝国の子は色鮮やかで面白いね。」エスパルの人間はみんな髪も瞳も水色だった。だから私はエレーナがオレンジ色の髪に水色の瞳というファンキーな色合いで登場し衝撃を受けた。「銀髪に赤い瞳でもミステリアスで素敵ですよね。」思えばレオが音のことばかりを言わなくなった気がする。ダンテが彼が音に敏感なのはエスパル時代の監視の足音を聞くため超能力を身につけたからだと言っていた。それは私が追い詰められた環境下殺気を感じられるようになったのと同じ過程のようで複雑な気持ちだった。「リーザ、俺は君と暮らしたいよ。」また、可愛い年下モードになってしまったエドワードにゲンナリする。「あのね、今はエレーナ最優先なの。エドワードも来期は首都で経験を積んだら?領地運営にも役に立つだろうし、必要な人脈も作れるわよ。」「将来的には首都に住むこともあるかもしれないけれど、エレーナだって小さい時は自然の中で過ごした方がよいよ。レオ様はどう思います?」私が折れないことが分かって、彼はレオに助けを求め出した。「エレーナは幼い頃を子爵領で過ごせば領地が大好きな子になると思いますし、首都で過ごせば幼い子から自分の色々な可能性を見つけれると思います。僕が気にしているのは母上と子爵の今後の関係性です。」突然、レオが私たちの関係性について言いずらそうに口を開いた。「え、もしかして本音を言い合ってるから、いつも喧嘩しているように見える?仲良しだから、大丈夫だよ。」この1ヶ月
「母上、エレーナ会いに来たよ。」ダンテとレオが会いに来てくれた。「エレーナ、こんにちは。お兄さまですよ。」レオがエレーナに駆け寄って声をかけたので、彼女を渡した。「レオは抱っこが上手だね。エドワードは怖がって抱っこしようとしないのに。」私が冷ややかな目をエドワードに向ける。「いや、だって前に抱っこしたら泣かれたから、なんか怖いよ。」エドワードが焦ったように言っている。「明日、領地に帰るんですよね。エレナ様が次の要職試験は受ける気があるのかと聞いてましたよ?」ダンテがエドワードに尋ねているがエドワードは要職試験などこの先も受ける気は本当はない。でも、エレナ・アーデンにはさも首都で働きたいよう嘘を言っているのでこれからもこの質問に悩まされるだろう。「いや、領地の暮らしも良くなってきて、もっと発展させたいと思っているんだ。首都で働くよりもやりがいがあって。」エドワードは得意の好青年スマイルで切り抜けようとしていた。「首都で働いたこともないのに、領地の仕事の方がやりがいがあるって考えているのはなぜですか?本当は元から首都で働く気などないのではないですか?」ダンテがすかさず指摘してきた、もっと言ってやれとひっそりとほくそ笑む。流石に、毎日のように会っているとダンテも彼の嘘に気付いたようだ。「兄上、エドワード様は領地で生涯過ごしたいがために、お姉様の性格を利用し騙しただけです。これ以上、責めてしまうと嘘に嘘を重ねてエドワード様は苦しくなってしまうのでやめてあげてください。」レオがすかさずフォローに入った。さすが、エスパーレオ。全てを察して、沈黙を保っていたようだ。「母上はエドワード様とは本音で向き合うと言っているんだから、これからは嘘なく本音で向き合ってくださいね。」ダンテがエドワードにキツく言っている。「もちろんだよ。今、リーザと今後について本音でぶつかってたところなんだ。俺はリーザとエレーナと領地で暮らしたいし、子供ももっと欲しい。」「母上はもう子供はエレーナで
「エレーナは領地で育てよう。自然もたくさんあるし、情緒豊かな子供に育つよ。エレーナが1歳までは休職してゆっくり過ごすといいよ。1歳になった頃、また妊娠してればそのまま休職できるし。」エドワードは私の出産からスモア伯爵邸で過ごしている。明日、領地に帰る予定だが今後の方針で私たちはしょっちゅうぶつかっていた。彼は私とエレーナを領地に連れて行く予定のようだった。今私は、彼の計画を聞いてはっ倒したい気持ちになっている。彼はこのタイミングで私を領地に連れて行き、そのままズルズル領地で彼の奥さんをやらせるつもりだ。彼のことは好きだけれど、私は奥さん業は13年やってきて自分が向いてないことが分かっている。気が強すぎるのか、夫の機嫌をとること1つできなかった。日々険悪になった前の結婚の失敗が忘れられない。私は行政部の仕事をしたいのだ。任期はあと2年しかなく、また試験を受けなければならない。しっかりと成果を出して、来季は宰相になってまた権限が欲しい。自分の考えたものを形にできる楽しさが忘れられない。「休職なんてする気ないから。明日から復帰するから。幸いうちには子育てに慣れたベテランメイドもいるし、職場の理解もあるの。」最初はお金のために要職試験を受けたが、今は仕事にやりがいを感じているのだ。「休まないの?休んでも給与が出るのに?休んだ方が得だよ。エレーナも母親とずっと一緒にいたいはずだよ。」今、休んで領地に行けば、次の試験で私は首都で働けないかも知れない。首都で働く帝国貴族は陛下に鍛えられているだけあって非常に優秀だ。その上、私はダンテやレオのような天才でもない。「レオとダンテがエレーナは多分天才だから、すぐ手が掛からなくなると言ってたわ。ただでさえ貴族は乳母に預けて子供の世話をほぼしないじゃない。そうしたら私は領地で何をやるっていうの?」貴族は子供を乳母に預けて、可愛がるだけだ。レオとダンテがエレーナの様子を見て彼女はもう言葉を理解していると言っていた。彼らが言うのだからエレーナも天才である可
松井えれなが無事にお姉様に体を返すと、国婚が盛大に行われ皇后エレナ・レオハードが誕生した。結婚から5ヶ月後に彼女が妊娠したことが告げられた。彼女から呼び出されて皇后宮に来ると、少し不安げな顔で彼女が初めて僕に兄役をやって欲しいと希望を伝えてきた。「エレナ、妊娠おめでとう。エレナはきっと良い親になるよ。」彼女はもう皇宮に住んでいるので、以前のように簡単には会えない。僕もアーデン侯爵になった。レオ・アーデンという名前も6年目だ。彼女がエレナ・レオハードになって少し寂しい。本来なら侯爵である僕は皇后である彼女に敬語を使うべきだが、2人の時は身分を忘れ家族として接して欲しいらしいのでそうしている。「私は良い親がどんな親か分かりません。私、みたいな子になっても嫌だなと思います。」彼女は不安な表情をしている。彼女は陛下の前では揺るぎのない心配をかけない無敵な女でいたいのだ。「お父様が最初僕をアカデミーに迎えにきた時に、自分の可愛いお姫様が僕を兄弟にしたいと言っているからついてきて欲しいと言ったんだ。僕はその言葉を聞いた時、これ程愛されている彼の娘エレナに会いたいと思ったんだよ。」この話は本当は秘密にしようと思っていた。彼女は兄上には親を洗脳したから僕を寄越すように言ったらしい。そしてお父様には僕に誰よりも僕を大切にするから未来の侯爵になるように説得するよう言ったという。でも、実際お父様は僕に自分の本当の気持ちを言った。「え、何それ、それでお兄様はよくついてきましたね。もう、お父様はどうしてそんな事いうのよ。」彼女がアーデン元侯爵のことをお父様と呼んでいて嬉しくなった。彼女はいつもどこかカッコつけていて、彼を侯爵と呼んでいたりする。「将来、僕も彼のような親になりたいと思ったし、エレナに出会ってこんな娘が欲しいと思ったよ。」僕は自分が親になって子がいる未来が全く想像できない。でも、今は僕が感じたことを彼女に話して彼女の不安が少しでもとり除ければと思った。「アランが私のこと女神様
「エレナ様は自分のことを特別と言って普通の人と自分を完全に分けてますよね。後継者になれるような侯爵令嬢としては、帝国で結婚するなら皇帝にでもなる人間じゃないと無理ですよね。婚約寸前の皇帝陛下の兄から彼に乗り換えたのって、兄は普通の人、皇帝陛下が特別だったからですよね。元々2人しか選択肢がない中、1人が当たりで良かったですね。その上、皇帝陛下の方が平民の血も混じってないですしね」俺は取り敢えず、母上の方法に従うことにした。俺にとっては天才と呼ばれるレオの方が、母上より理解しやすかった。でも、レオが現れなければ俺は母上の面白ろだけで生きていかな
「僕の目指すことを僕のエレナが選んだ宰相に伝えておきたくてね」彼は人払いをすると、私に言ってきた。僕のエレナって。女の名前に所有格を付けて呼ぶ人を初めてみた。私は一瞬にして、彼が私を欲さないことを確信した。そういえば、最終面接は皇帝陛下かエレナ・アーデン。彼はエレナ・アーデンに同等の人事権を与えている。そして、所有格をつけて彼女を呼ぶことで自分の一部のように彼女を大切にしていることをアピールしているのだ。皇帝陛下である彼には下心を持って近づく女が多いだろうが、彼の「僕のエレナ」と言
「あちらに見える、皇后宮は中央宮の次に立派な建物ですよね。子爵邸もあれくらいの感じなんです。領民が苦しんでるのに、自分達は皇族のような邸宅で生活を送っていたんです」彼が指差す方向を見ると、豪華絢爛な建物が見えた。「使用人をホテルの従業員にするつもりです。高位貴族の真似事のように身の回りの世話をさせていました。俺は従業員と同じように子爵邸の一室に住もうと思っています」彼が新しいサンドイッチを私に渡しながら言ってきた。「皇宮の調理場を借りて、ホテルのアフタヌーンティーに出すサンドイッチの試作をしていたんです。料理長の方が親切にも余っ
「ダンテ・スモアです。至急、アーデン侯爵令嬢にお会いしたいんですが」俺は結局4ヶ月かかって、東部7カ国を帝国領にした。洗脳も暗殺も経験がない俺はとにかく情報を集めてなんとか外交交渉をした。生まれて初めて必死に取り組んだが移動だけでも時間がかかり3ヶ月では終わらなかった。外交のやり方も教えず去っていったエレナ様にどうしても一言言ってやりたくて邸宅に帰る前にアーデン侯爵邸に寄ったのだ。「今日は夜遅いので明朝出直してください」メイドが頭を下げながら言ってきた。「今、俺をアーデン侯爵令嬢に会わせな