『500は無し』と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、独特のシュールな笑いと人間観察が光る作品群だ。『ピンポン THE ANIMATION』が持つアスリートの内面描写と不器用な青春の輝きは、『500は無し』の等身大キャラクター像と通じるものがある。湯浅政明監督のタッチが生む歪んだ表情の動きも、現実と非現実の絶妙なバランスを追求する両作品の共通点と言えるだろう。
もう一つ挙げるとすれば、『じゃりン子チエ』の大阪弁炸裂の人情劇。下町の騒動や個性派ぞろいのキャラクターが織りなす化学反応は、『500は無し』が描くコミュニティの温かみと似た空気感を感じさせる。特にサブキャラの愛嬌たっぷりな存在感が、どのエピソードでも主役級の輝きを放つところが共感を呼ぶ。