英語には『The nail that sticks out gets hammered down』という表現があります。日本の諺とほぼ同じ意味で、突出したものは叩かれるというニュアンスです。
この表現を初めて聞いたのは、海外ドラマのビジネスシーンでした。主人公が革新的なアイデアを出した際に上司に言われた台詞で、文化の違いを超えて存在する同調圧力を感じました。面白いのは、英語圏でも『hammer down』という物理的な表現を使う点で、暴力性を含んだ比喩が国際的に通じることに驚きました。
最近読んだビジネス書では、この諺を逆手に取る『Stand out intentionally』という反対の概念が紹介されていて、考えさせられました。
英語で「けじめをつける」を表現する際、ニュアンスによって使い分けが必要ですね。
'Draw a line' という表現は、関係や行動に区切りをつける時にぴったりです。例えば、『そろそろこの話題にはけじめをつけよう』なら 'Let's draw a line under this topic' と自然に訳せます。
一方、より強い決意を表すなら 'Put an end to' が適しています。悪習慣を断ち切る時などに使われ、『この不健全な関係にけじめをつける』は 'Put an end to this unhealthy relationship' と表現できます。
場面ごとに最適な表現を選ぶことで、日本語の持つ微妙なニュアンスを英語でも再現できるでしょう。