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馬のいななきって、実は感情表現がめちゃくちゃ豊かなんだよね。『風の谷のナウシカ』で王蟲と意思疎通するシーンみたいに、馬も声のトーンで喜怒哀楽を伝えてるって知ってた?
調馬師の友人から聞いた話だと、高い声で短く鳴くときは「遊んで!」って甘えてるらしい。逆に低く長い鳴き声は仲間を呼んでるサイン。牧場で仔馬が母馬を探して鳴き続ける様子は胸が締め付けられるほど切ない。
最も驚いたのは、馬同士で「偽のいななき」を使い分けること。捕食者を欺くためにわざと不安そうな声を出したり、餌を独占したいときに仲間を引き離すような鳴き方をしたり。『銀の匙』の農業高校描写以上に複雑なコミュニケーションをしてるんだ。
西部劇マニアなら誰でも知ってるトリビアだけど、クラーク・ゲーブル主演の『群衆』で使われた馬の鳴き声は全部スタジオ録音。当時の技術では生のいななきが録音できなくて、俳優がトランペットのミュートを口に押し当てて再現したんだ。
これが意外とハマりまくってて、以降のハリウッド作品でもこの手法が定番に。『レッド・デッド・リデンプション2』のサウンドチームがわざわざこの古典技法をリスペクトして再現したって話は、ゲームと映画史を繋ぐ面白いエピソードだと思う。動物の声って、人間の文化と密接に関わってるんだなあ。
フランスの古い民話に登場する『夜鳴き馬』が好きだよ。真夜中にだけ姿を現す漆黒の馬が、三度いななくとその家に幸運が訪れるって伝説。鳴き声の回数が重要で、一度なら災い、二度は変化、四度は死を意味するんだ。
これが『ファイナルファンタジー』シリーズのチョコボデザインに影響を与えたって開発者がインタビューで語ってた。ゲーム内でチョコボが特定のリズムで鳴く仕組みは、この民話をオマージュしたものらしい。ファンタジー作品の根底には、現実の動物にまつわる深い民間伝承が流れてるんだね。