癌になった私、彼氏は親友の顔合わせへ私はがんと診断された。七年付き合った彼氏・氷川颯太(ひかわ そうた)は、私をひとり病院に残したまま、彼の親友・黒沢静江(くろさわ しずえ)の結婚を急かす親への対応を手伝いに行った。
検査結果が出て、診断書を手に病院で号泣しながら彼に電話をかけた。
「颯太、わ、私……」言葉につまり、声を詰まらせる。
末期がんだと、どう伝えればいいのか。
颯太が慰めてくれると思った。
でも、電話の向こうから聞こえたのは、いらだちを含んだ彼の声だった。
「もういい加減にしてくれ!静江は親友なんだ。家族に会うのを手伝って何が悪い?結婚を約束したのに、まだ不満なのか?」