どの戦術が草タイプ弱点を活用してジムを攻略しますか？

まずは、草タイプに刺さる“弱点の種類”を押さえることが重要だ。火・氷・毒・飛行・虫が主な有効属性だから、これらを使えるポケモンを中心に据えればジム攻略の軸が見えてくる。序盤は単発で強い技を放てるポケモンを採用し、終盤は耐久や交代読みで詰める。個人的に好んで使うのは、速さで先制して弱点を突くアタッカーと、状態異常や削りを担当するサポートの組み合わせだ。

実戦では先発に火・飛行どちらかの素早いアタッカーを置くことが多い。例えば、飛行技で草に2重弱点を突けるポケモンを選んでおけば、相手の草技を受ける前に一撃で大ダメージを与えられる場面が増える。加えて、ステルスロックなどの場作りをしておくと、交代で出てくる草タイプを確実に削れる。僕は相手の回復技（こうごうせい、やどりぎのタネ）を封じるために、追い打ちや燃焼を入れられる技構成を重視している。

中盤以降は“役割集中”が効く。具体的には、毒でじわじわ削る戦術や、氷技で高い倍率を取る戦術を同時に用意しておくことだ。毒タイプは草に強く、ある種の草ポケモンは回復に頼ることが多いので、どくどくで時間をかけて消耗させるのが有効だ。氷タイプは意外に刺さりやすく、草・地面複合のポケモンに対しても安心感がある。最後に、相手の技範囲と自分の交代先を常に意識して、無理な殴り合いを避けること。複合タイプや特性（こうげきしゅうのような特性）で思わぬ耐性を持つ相手もいるから、読みと柔軟性を持って立ち回るのが勝利への近道だ。

検討すべき別の戦術は、交代読みと場のコントロールで草タイプの回復・補助行動を封じる手法だ。僕の経験上、草タイプのジムリーダーは眠りや状態回復、補助技で粘ることが多く、それを許さない構成が強い。先手でタンク役を投げて引き先を温存しつつ、相手の補助に合わせて即座に交代することで、回復ターンを無駄にさせられる場面が何度もあった。

具体的には、毒や鋼のように草の攻撃を受けやすくないポケモンで牽制しつつ、交代の読みで速攻をかける。毒のまきやすさを活かして長期戦に持ち込み、相手の主力が削れたところで氷技や飛行技をぶつけると効果的だ。僕は一度、氷技主体のメンバーを使って草・地面複合の強敵を一気に仕留めたことがある。氷技は草に対して安定したダメージを出せるため、相手の交代を誘発して有利交換を取れる。

また、相手にとって脅威となる特性や技（おいかぜやでんじは的な行動阻害）を警戒しつつ、確実に弱点を突ける技を多めに持たせるのがコツだ。速さで上回れない場合は、先に削りを入れてから安全に交代することで不利な殴り合いを避けられる。最後まで相手の行動を予測して立ち回ると、草タイプ中心のジムも意外と柔らかく崩せると感じている。