3 回答
若者言葉としての『まさぐる』には、現代的なコミュニケーションの特徴がよく表れている。語源を遡ると古語に行き着くが、現在の使われ方は全く異なる。特に面白いのは、この言葉が持つ「適度な距離感」を表現する機能だ。
例えば友達の悩みに深く入り込みすぎず、かといって無関心でもないような対応を『まさぐる』と表現する。SNS時代の繊細な人間関係を、ちょうどいい塩梅で言い表せる言葉として定着したのではないだろうか。
ネット文化から生まれたこのような言葉の変容は、言語が生きている証拠だ。時代に合わせて形を変えながら、新しいニュアンスを獲得していく過程は興味深い。
言語の変遷を追うのは本当に面白い。『まさぐる』の語源を調べると、平安時代の『まさぐり』という言葉に行き着く。これは「手探り」や「もてあそぶ」といった意味で、当時はどちらかと言えば官能的な文脈で使われていたようだ。
現代の若者言葉としての復活は、2000年代のネット掲示板からだとされている。「真面目に考えず適当に扱う」という意味合いで使われ始め、特にゲーム実況者の間で流行した。『まさグる』という表記が定着した背景には、カタカナ語っぽく見せることで、従来の意味との違いを強調する効果があったのだろう。
この言葉が若者に受け入れられた理由は、従来の日本語にはなかったニュアンスを表現できる点にある。深刻になりすぎず、かといって完全に無責任でもない、微妙な態度を表すのにぴったりなのだ。
この言葉を初めて聞いたとき、ちょっとした衝撃を受けた覚えがある。
『まさぐる』という表現は、元々は「手探りで触れる」「もてあそぶ」といった意味の古語『さぐる』に、接頭語の『ま』がついたものだと言われている。室町時代の文献にも登場するほど歴史のある言葉で、当初は物理的な接触を表すニュートラルな表現だった。
現代の若者言葉としての用法は、2000年代後半からネットスラングとして広まり始めた。特に『まさグる』と表記されることが多く、従来の意味から転じて「中途半端に弄る」「適当に扱う」といったニュアンスで使われている。SNSでの軽いノリを反映した用法で、深刻な状況を軽く表現する若者らしい言葉遊びと言えるだろう。
この言葉の広がりには、『ゆるふわ』系のネット文化が影響しているように思う。重い話題でも軽く表現することで、コミュニケーションのハードルを下げる効果があるのかもしれない。