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あのビジュアルの起源を辿ると、どうやら複数の文化が混ざり合っているようです。日本では先の『こち亀』が有名ですが、海外のホラーゲーム『Left 4 Dead』のウィッチというキャラクターとも共通点が。背中を丸めてうずくまる不気味な老婆のイメージは、古今東西の恐怖表現で繰り返し使われてきたテーマなんです。
特に興味深いのは、『ジャンピング』という要素が加わったことで、静的な恐怖から動的な不気味さへと変化した点。従来の幽霊話とは一線を画す、現代的な都市伝説として進化を遂げました。
漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の登場人物・両津勘吉が『ジャンピングババア』と呼ばれる老婆に遭遇するエピソードが原点だね。
このキャラクターは両津の想像上の存在として描かれ、超人的なジャンプ力で街を駆け回るというユニークな設定。作者の秋本治さんが作中で様々なギャグキャラを生み出している中でも、特に読者の記憶に残る強烈なインパクトを与えています。
後にこのネタがインターネット上で拡散し、『謎の老婆』としてのイメージが定着していきました。実際に公園でジャンプする老婆の目撃談がネットで話題になった時期もあり、都市伝説的な広がりを見せた面白い現象です。
都市伝説マニアの間では、1970年代にさかのぼる類似の目撃談が存在するって話です。長野県のとある村で『夜な夜な塀の上を跳ね回る老女』の噂が記録されており、これが原型かもしれないですね。
面白いことに、こうした伝承は地形や時代によって形を変えながら受け継がれます。現代版ジャンピングババアは、高齢化社会における無意識の不安を反映しているのかも。ネット時代ならではの拡散力で、昔話が全く新しい形で甦った好例でしょう。
ネットスラングとして広まった『ジャンピングババア』は、2chの実話系スレッドが発端だった気がします。『夜中に公園で垂直跳びをする老婆を見た』という書き込みからバズり始め、やがて『亀有』の老婆と結びついたんですよね。
興味深いのは、実際に2000年代前半に新宿中央公園でジャンプする女性が目撃されていたという記録がある点。都市伝説と現実の境界が曖昧になる瞬間を目の当たりにしたような感覚で、当時はかなり盛り上がりました。
民俗学的に見ると、『跳躍する老女』のモチーフは柳田國男が記録した『山婆』伝承に近いかもしれません。山の精霊が人間の前に現れる時、しばしば異様な跳躍力を見せつける描写があるんです。
現代のジャンピングババアは、こうした古い民間信仰がデジタル時代に適応した姿と言えそうです。特に面白いのは、本来は怖い存在だったのが、ネット文化においてはむしろ親しみやすいキャラクターに変容した点ですね。