スザクとナナリーの関係性を扱った作品で思い出すのは、AO3で人気の長編ファンフィク『White Kimono, Red Thread』だ。'コードギアス'の設定を借りながら、幼馴染みという関係を超えて成長する二人を描いている。面白いのは、スザクがナナリーを守ろうとするあまりに自分を犠牲にしすぎて、逆にナナリーを苦しめてしまうパラドックス。車椅子の少女と不死身の騎士という表象的な関係から、等しく傷つき、等しく癒し合う人間同士へと発展する描写が絶妙。特にナナリーが自らスザクの傷の手当てをするシーンでは、従来の力関係が逆転する瞬間が見事に表現されていた。政治的な駆け引きの中でも変わらない二人の純粋な感情が、'コードギアス'の暗い世界観の中で希望の光のように感じられた。
60代男性が惹かれるキャラクター像を考えると、人生経験を共有できる成熟した存在が浮かびます。『The Last of Us Part II』のジョエルは、喪失と再生をテーマにした深い人物像で、同世代のプレイヤーに共感を呼び起こしました。
一方で『ファイナルファンタジーXIV』のシドのような、知恵とユーモアを兼ね備えた年配キャラクターも魅力的です。恋愛要素が前面ではないものの、長い人生で培った価値観がにじみ出る描写は、現実の恋愛観と通じる部分があります。ゲームの恋愛描写が若年層向けに偏りがちな中、こうしたキャラクターの存在は貴重です。