スザクとナナリーの関係性を扱った作品で思い出すのは、AO3で人気の長編ファンフィク『White Kimono, Red Thread』だ。'コードギアス'の設定を借りながら、幼馴染みという関係を超えて成長する二人を描いている。面白いのは、スザクがナナリーを守ろうとするあまりに自分を犠牲にしすぎて、逆にナナリーを苦しめてしまうパラドックス。車椅子の少女と不死身の騎士という表象的な関係から、等しく傷つき、等しく癒し合う人間同士へと発展する描写が絶妙。特にナナリーが自らスザクの傷の手当てをするシーンでは、従来の力関係が逆転する瞬間が見事に表現されていた。政治的な駆け引きの中でも変わらない二人の純粋な感情が、'コードギアス'の暗い世界観の中で希望の光のように感じられた。
ファンタジー作品の名前を考えるとき、世界観の核となるイメージを言語化するのがおすすめだ。例えば『指輪物語』の原題『The Lord of the Rings』は、物語全体を貫く「指輪」の存在をストレートに表現している。
自分ならまず、作品中で最も印象的なシーンを3つ書き出してみる。それらの共通点から、象徴的な単語を抽出する作業が有効。北欧神話のルーン文字やケルト文化の言葉を調べると、響きの良い単語が見つかることもある。
最近面白いと思ったのは、植物図鑑や天文用語を翻訳した外国語を組み合わせる方法。『Elder Scrolls』シリーズのように、現実とは違うけれどどこか懐かしい響きを作れる。作中の架空言語が少しでもあるなら、その文法規則に従って造語するのも楽しい。