『ワンスアポンアタイム』というフレーズは、英語圏の童話によく登場する決まり文句『Once upon a time』から来ています。この表現には、どこか遠い昔の、現実から切り離された物語の世界へと読者を誘う魔法のような力があります。
日本語訳では『昔々』とされることが多いですが、この言葉から感じられるニュアンスには微妙な違いがあります。英語の『Once upon a time』はより詩的で、物語が始まる瞬間の期待感を強調しています。一方、日本語の『昔々』は素朴な印象を与え、民話や昔話に近い親しみやすさがあります。
この違いは、文化による物語の受け止め方の違いとも言えるでしょう。英語圏では物語を特別な体験として捉える傾向が強く、日本語圏ではより日常に溶け込んだ形で伝承されてきた歴史があるのかもしれません。
パラダイスの語源を辿ると、古代ペルシャ語の『pairi-daeza』が元になっているのが興味深い。この言葉は『囲まれた園』を意味し、貴族たちのプライベートガーデンを指していたそうだ。
ギリシャ語を経て『paradeisos』に変化し、最終的に英語の『paradise』になった。日本語では『楽園』という訳語が当てられることが多いが、英語のニュアンスとは微妙に違う。英語では宗教的な『天国』の意味も強いが、日本語だと現実の理想郷という色彩が濃い。
例えば『沖縄は日本のパラダイス』と言う時の感覚は、英語圏の人が『Hawaii is a paradise』と言う時より世俗的だ。この違いは文化背景の影響だろう。
フェイマスという言葉を聞くと、真っ先に思い浮かぶのはラテン語の'fama'だ。この語源は'評判'や'噂'を意味し、時間をかけて英語の'famous'へと変化していった。
英語の'famous'は広く知られている状態を指すが、日本語の'フェイマス'はもう少し限定された使われ方をする印象がある。例えば、海外セレブが'famous'と呼ばれるのに対し、日本では'有名'や'人気者'という表現が好まれる。'フェイマス'はどちらかといえば広告やブランド名で使われることが多く、日常会話ではあまり聞かない。
この違いは、英語が状態をそのまま表現するのに対し、日本語では文脈や関係性を重視する傾向から来ているのかもしれない。英語圏の人に'You are famous!'と言えば素直に喜ぶが、日本人に'あなたはフェイマスだね'と言うと、少し違和感を覚える人もいるだろう。