宇宙世紀を舞台にした『機動戦士ガンダム』シリーズにおいて、ジオン公国が開発した兵器には数々の恐るべきものが存在する。その中でも特に悪名高いのが、コロニー落としと呼ばれる戦術だろう。これは文字通りスペースコロニーを地球に落下させて壊滅的な被害を与えるもので、劇中では『オデッサ作戦』で実施された。重力の力を使ったこの攻撃は、都市一つを簡単に消し去るほどの破壊力を発揮した。
もう一つ忘れてならないのが、水爆を超える威力を持つサイコミュ搭載型モビルアーマー『ビグ・ザム』だ。この巨大兵器は、通常のモビルスーツをはるかに凌駕する火力と防御力を誇り、戦場を一方的に
蹂躙した。特にニュータイプ専用機として開発された点も特筆すべきで、ジオンがどれだけ軍事技術に執着していたかを物語っている。
ジオン残党が後に開発した『サイコフレーム』技術も、人間の脳波を直接兵器制御に利用するという点で倫理的に問題視された。これらの兵器群は、単なる戦術的な優位性を超えて、戦争そのもののあり方に根本的な問いを投げかける存在だったと言えるだろう。