絵を描くとき、髪型のシルエットを最初に決める癖をつけると全体が締まる。
ツーサイドアップは左右のバランスと頭頂部のボリューム感が命で、頭の丸みからポニーテールが出る位置を意識しておくと自然に見える。私はスケッチ段階でまず頭骨のラインを軽く取り、耳の高さや首の付け根との関係を確認してから束を描き分ける。
束ごとの動きは重力と慣性を考えてつける。例えば走っているポーズなら束は後方に流れ、座っているなら落ち着いて下向きになる。ハイライトは束の表面に沿わせ、陰は束の下側と束同士の接触面に入れると立体感が出る。私はアクセサリーやゴムの位置でキャラの性格を表現することが多いが、位置が不自然だと髪の説得力が落ちるので注意している。
最後にラフな毛先の逃げや短いハネを少し加えると柔らかさが出る。『ラブライブ!』のステージ衣装のように動きが多い場面では、髪の塊感を残しつつ運動量を表現することを優先している。実践で試してみると、バランスの取り方が段々身についてくるはずだ。