日本の『藪蛇』にぴったり当てはまる英語表現は『poke the bear』かな。文字通り「熊を突つく」という直訳通り、不必要な行動で厄介を招く意味で使われます。
『Game of Thrones』のシーンを思い出すけど、あの世界観で不用意に権力者に挑発的な発言をするキャラクターは、まさにこの表現の典型だよね。海外の友達と話してて『Why did you poke the bear?』って言われたときは、かなりドキッとした記憶がある。
ことわざの背景にある心理は万国共通みたいで、中国にも『打草驚蛇(草を打って蛇を驚かす)』というほぼ同じ意味の表現があるんだ。
翻訳で藪蛇のニュアンスを英語に移すとき、直訳だけでは伝わらない層がいくつもあることに気づく。藪蛇は「余計なことをしてかえって事態を悪化させる」という意味合いだが、その原因が無自覚なミスなのか、意図的な行為なのかで選ぶ表現が変わる。個人的には、まず原文の語感(軽い注意喚起なのか、強い非難なのか)を把握してから表現を決めるようにしている。
例えば日本語の「余計な一言が藪蛇になった」を訳す場面では、カジュアルな会話なら'That extra remark just made matters worse.'を当てることが多い。やや生々しい比喩を使いたければ'That comment stirred up a hornet's nest.'とすれば、周囲を慌てさせたニュアンスが出る。一方で公式文書ややや丁寧な場面では'The remark exacerbated the situation.'や'It caused unintended trouble.'のように言い換えると自然だ。
翻訳のコツとしては、直訳にこだわらず「結果」を先に仮定してから英語表現を探すこと。原語が含む責任の度合い(本人の過失か他者の干渉か)を踏まえれば、'make matters worse'(一般的)、'stir up a hornet's nest'(人を刺激する)、'open a can of worms'(余計に複雑にする)など、使い分けが効く。私は文脈を読み取りながら最も自然で読者に届く表現を選ぶよう心掛けている。
『使命』という言葉を英語で表現する場合、文脈によってニュアンスが大きく変わってくるのが面白いよね。『Mission』が真っ先に浮かぶけど、『Calling』だと個人の内面から湧き上がるような強い使命感を表現できる。
『Destiny』や『Fate』は運命的な響きがあって、特にファンタジー作品のキャラクターの宿命を語る時にピッタリだ。『Duty』は義務的な側面が強く、『Avengers』のキャプテン・アメリカが盾を掲げる時に感じる重みに近い。『Purpose』はもっと哲学的で、『Attack on Titan』のエレンが追求した「自由」の概念に通じるものがある。
作品によって使い分ける楽しさがあって、『Steins;Gate』の「エル・プサイ・コングルゥ」みたいに、翻訳によって全く別の印象を与えることもあるんだよね。言語の壁を超えた表現の探求は尽きない。