次に責任と行為の描写だ。作品は兵士の心情や悔悟を強調するため、暴力行為や略奪、強制労働といった負の側面を直接的に描かないことが多い。史料や証言は捕虜や現地住民の被害を示しており、これを無視すると戦争の全体像は見えにくくなる。私には、芸術的同情と歴史的正確さのどちらを優先するかが制作側の選択として常にあるように思える。最後に、比較対象としてイギリス側の視点から人間と制度を描く作品、たとえば『The Bridge on the River Kwai』と比べると、描かれる道徳的問いやスケール感の違いが際立つと感じた。