メアリー・シェリーが18歳で書いたこの小説と、ポップカルチャーにおけるフランケンシュタイナーの乖離は興味深い。原作では怪物に名前すら与えられていないが、映画では創造主の名前が誤って怪物の名前に。この混乱は今も続いている。
怪物の行動原理も根本から異なる。原作では知識を得る過程で人間性を獲得し、最終的に自らを「
堕落した天使」と称する。一方、映画版は単純な破壊衝動に駆られた存在として描かれる。シェリーが提示した「造物主の責任」というテーマは、ホラーエンタメ化される際に置き去りにされたと言わざるを得ない。