他には、拾ったものは使う場所を変えて試す、同じ場所を時間や条件を変えて訪れる、そして疑わしい場所はとにかく調べ尽くす。どうしても見つからないときはコミュニティの話をきっかけに新しい視点を試すと発見につながることが多い。発見の瞬間は純粋に楽しいから、楽しみながらコツコツ進めてほしい。'Night in the Woods'の探索感が好きなら、このやり方はきっと刺さるはずだ。
それから複数のプレイスルーを前提にして計画する。ある秘密は初見で取り逃がしやすく、復帰にコストがかかるので、節目節目でセーブを分けておくと回収が楽になる。コミュニティの発見例を参考にしつつ、自分の感覚で小さな実験を繰り返すのが結局は一番確実だ。'Silent Hill 2'のように環境の些細な違いが重大な意味合いを持つ作品と同じくらい、観察力がモノを言う。
OMORI'のマリとオモリの関係を掘り下げたファンフィクションで特に印象的だったのは、'The Spaces Between Us'です。この作品では、ゲーム本編では語られなかった二人の過去の絆が繊細に描かれています。マリの優しさとオモリの内面の葛藤が交互に焦点を当てられ、特にピクニックシーンでの会話からは、彼女の死がオモリに与えた影響がより深く理解できます。心理描写が豊かで、ゲームの世界観を壊さずにキャラクターの深層に迫っている点が秀逸です。
もう一つのおすすめは『Lily of the Valley』で、こちらはマリの視点から書かれた珍しい作品です。彼女のオモリへの想いや、自分が抱える苦悩が詩的な文体で表現されています。特に、彼女がオモリにバイオリンを教える回想シーンは、ゲームでは触れられなかった関係性のニュアンスを感じさせます。短編ながら、二人の関係の儚さと美しさが詰まっています。
'OMORI'のファンフィクションでマリの死が主人公の内面に与えた影響を掘り下げた作品はいくつかあります。特に『The Weight of a Flower』は、喪失感と罪悪感がオモリの日常をどう蝕むかを繊細に描いています。現実とホワイトスペースの境界が曖昧になる描写が秀逸で、読んでいて胸が締め付けられるほど。作者はマリの存在がオモリの選択にどう影を落とすかを、時間をかけて構築していて、最後のカタルシスがたまりません。
別の作品『Black Space Between Us』では、自傷行為の暗示や過呼吸の描写を通して、オモリがマリの死を自分への罰だと信じ込む過程が生々しい。特にバスルームシーンの再解釈が衝撃的で、ゲーム本編では語られなかった「もしマリが生きていたら」というif展開が巧妙に織り込まれています。どちらの作品もAO3で高い評価を得ていますね。