思いつくままに世界を広げたくなる魔法みたいな魅力がある。
ケーキバースという既存の設定を借りて遊ぶとき、まず気にするべきは「世界観の核」を尊重することだ。設定の根幹(歴史観や魔力体系、社会的ルール)を軽んじると読者の没入感が失われるから、変化を加えるなら必ず理由付けを用意する必要がある。
次にキャラクターの声だ。登場人物の性格や語彙、行動原理を外してしまうと、元の魅力が損なわれる。私の場合、'ハリー・ポッター'の二次創作を読んだ経験から、性格崩壊(いわゆるOCやメアリー・スー化)を避けるために、その人物がどうしてそう振る舞うのか内面の動機を丁寧に書くようにしている。
最後に読者への配慮として、コンテンツ警告とタグ付けを忘れないこと。センシティブな描写や関係性の変化は事前に明示しておくと信頼を得やすい。著作権と二次創作の線引きにも注意を払いながら、自分なりの解釈を丁寧に提示することで、作品はより豊かになると思う。