いくつかのパターンが目立つ。まず王道として人気が高いのは、設定だけ変えた『もしも』系の派生だ。
リエラを現代学校・都会生活・あるいは身分の違う世界に置き換えることで、性格や関係性の微妙なずれが生まれ、読者が新鮮さを感じやすい。私はそういう設定の差分でキャラクターの行動を再解釈するのが好きで、特に日常のささいな行き違いが大きなドラマに発展するパターンに惹かれる。
次に挙げたいのは救済系の物語、つまり傷のあるリエラを中心に据えたヒューマンドラマだ。トラウマの克服や信頼関係の再構築を丁寧に描く作品は支持が厚い。『君の名は』のような記憶やすれ違いを軸にした技巧的なプロットを参考にする創作もよく見かける。
最後に、未来や過去を行き来するタイムライン改変もの。ある時点での決断が全てを変えるという構造は、リエラの性格や運命を多面的に見せるのに都合がいい。私が読んで胸を締めつけられた作品は、そうした「一つの選択が別の人生を作る」描写が秀逸だった。