異世界ものの主人公像が多様化している中で、『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』の
ルーデウス像は際立っている。34歳無職の男性が学生時代に戻る形での転生という設定が、現代の学校教育への
批評性も含んでいる。
魔法の才能に目覚めた彼が、家庭教師ロキシーとの出会いを経て魔術を習得していく過程は、学び直しの楽しさを想起させる。特に魔力増幅の術式を独自に開発するくだりは、詰め込み教育ではなく自発的な学習の重要性を感じさせてくれる。
後半の魔大陸編では、学生時代に培った魔法技術が実際の危機でどう活きるかが見もの。戦闘シーンだけが焦点ではなく、日々の修行の積み重ねが描かれている点が教育者的視点からも興味深い。