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並縫いが上達する意外なポイントは、椅子の高さと姿勢にあります。机と肘の角度が90度に近い状態だと、手の動きが安定します。針仕事専用の指サックを使うと滑りにくくなり、細かい作業が楽に。
縫い目の長さを揃えるコツとして、最初は5mm間隔を目安に、針の幅を基準にする方法があります。糸がねじれたら一度針から外し、根本からまっすぐに通し直すときれいな状態が保てます。仕上げにアイロンをかける時は、縫い目に直接当てず、当て布をして軽く押さえるようにすると、縫い目が平坦になります。
針を持つときの力加減が仕上がりの美しさを左右します。親指と人差し指で軽くつまむように持ち、残りの指はリラックスさせておくと、針が自然な動きをしてくれます。
布を押さえる左手も重要で、縫い目が曲がらないように一定のテンションを保つのがコツ。特に薄い生地の場合、引っ張りすぎると歪みの原因になるので要注意です。練習するならまずはチェック柄やストライプの布がおすすめ。模様が自然なガイド代わりになって、まっすぐ縫う感覚が掴めます。
糸の長さは腕の長さ程度が扱いやすく、玉結びは小さめに作ると布を通り抜けにくくなります。最初の1針は裏側から刺すと糸端が目立たず、最後は2~3回同じ場所を往復させてから玉止めするとほどけにくいです。
縫い始めと終わりを丁寧に処理するだけで、ぐっとプロっぽい仕上がりに近づきます。最初の1針は布の裏側から刺し、5mmほど進んだところで一度止め、糸を引き締めるとしっかり固定できます。糸のテンションは常に均一に保つのが理想ですが、最初は難しいので、時々裏側を確認しながら調整していきましょう。
並縫いの間隔を揃えるには、指先で次の針を刺す位置を軽くマークする習慣をつけると良いです。特に綿やリネンなどの自然素材は針の跡が残りやすいので、練習用の布で感覚を掴んでから本番に移ると失敗が減ります。糸が絡まりそうになったら、針を下に向けて軽く振ると自然に解けますよ。
布の種類によって針と糸の相性を考えるのが上達の近道です。デニムや厚手の生地には太めの針と丈夫な糸、シフォンや薄いコットンには細い針が適しています。並縫いの基本は等間隔ですが、最初から完璧を目指さず、まずは一定のリズムで縫い進める練習から始めると良いでしょう。
糸の色も仕上がりに影響します。練習段階では布と同系色より少し濃いめを選ぶと、縫い目の状態が確認しやすくて修正が楽です。針を刺す角度は常に垂直に近づけることを意識して、布がずれないように軽く押さえながら進めます。裏側の糸がピンと張りすぎないよう、適度なゆるみを持たせるのが綺麗に見せる秘訣です。