評価のプロセスを眺めると、まず描写の文脈と目的が重要だと感じる。
丸呑みという行為そのものが単にグロテスクな描写なのか、それとも強い性的文脈で描かれているのかで、扱われ方が大きく変わるからだ。
多くの出版社や配信プラットフォームは、絵や文章の“露骨さ”や対象の年齢、同意の有無を基準にして年齢区分を決める。たとえば性的快楽を強調している、未成年が関与している、あるいは明らかな強制が描かれている場合は成人向け(18禁やR-18)に振り分けられることが多い。一方で、非性的でホラー寄りの描写、たとえば人が怪物に食われるようなシーンが主題の作品では、暴力表現の等級で分類され、全年齢向けにはなりにくいが性的規制とは別扱いになる。
最終的には編集者やプラットフォームの判断、各地域の法規制、流通業者の方針が絡み合って決まる。たとえば『進撃の巨人』のように人間が食われる描写があっても、それが性描写と解釈されなければ成人指定には結び付きにくい。自分としては、表現の自由と利用者保護のバランスをどう取るかが常に気になるポイントだ。