瞬きの回数が増える背景には、実にさまざまな心理的要因が絡んでいる。緊張や不安を感じた時にまばたきが増えるのは、無意識のうちにストレスを緩和しようとする生理的反応で、プレゼンテーション前のビジネスマンや初対面の会話でよく見られる。逆に、深い集中状態に入るときも、ドライアイを防ぐための自然な反応として頻度が上がることがある。
『進撃の巨人』のリヴァイ兵長のように、キャラクターの心理描写として意図的に多用される場合もあれば、現実世界では嘘をついている時のサインとして研究対象になることも。ただし、単純にコンタクトレンズの不快感や花粉症の季節など物理的要因も考慮しないと、心理状態だけの判断は危険だ。
面白いのは、まばたきのタイミングが会話の区切りと連動すること。相手の話を聞きながら適度に瞬きをする人は、共感を示しているという研究結果も存在する。ただ、ゲーム『The Last of Us』のエリーが危険を察知する時にまばたきを控える描写のように、状況によって全く逆の表現になることもあるのが人間の複雑さだ。