胸が高鳴る予感がある。次回作で作者が“
ぶちかます”瞬間を描くなら、まず視覚と感情を同時に揺さぶる場面から入ると思う。過去作の演出を踏まえつつ、ここ一番で長年の伏線を一気に回収して読者の胸を締めつける。たとえば、一見無関係に見えた小さな仕草や台詞が、過去のある出来事と結びついて一瞬で意味を変えるような仕掛けがあるはずだ。
次に、静と動のコントラストを強める構成が効く。長い沈黙や間を経てから、突然の暴発や決断が訪れることで衝撃が増幅される。ここで使う音や光、カット割りのような描写は『進撃の巨人』で見られたような劇的な見せ方を想起させるけれど、作者は独自の比喩やリズムでそれを再構築するだろう。
最後に、ぶちかますシーンは単なる衝撃だけで終わらせず、その後の人物関係や世界観に深い影響を残す。読後に話したくなる余韻を残すことを意図して、私はその瞬間を待ち遠しく感じている。