僕は
吉岡という名のクリエイターを評価する時、単純に人気順で並べるだけでは見えない魅力が多いと考えている。まず注目すべきは“出世作”に当たる作品だ。なぜならその作品には作家としての得意技やテーマが濃縮されていて、その後の全体像を読み解くカギになるからだ。次に検討するのは評価的に重みのある仕事で、賞や批評家の注目を集めた作品。ここは吉岡の技量や挑戦心が可視化されやすい。
さらに、ファンの間で語り草になっている“隠れた名作”にも目を向ける価値がある。商業的には大ヒットしなかったとしても、一定の支持層に深く刺さる作品には独自の魅力が詰まっている。最後に、メディア横断的な仕事――例えばドラマ化やゲーム化された作品――は、吉岡の影響力がどれほど幅広いかを示してくれる。ランキングを作るときは、これら四つの視点をバランスよく採り入れると、単なる人気投票では見えない「代表作像」が鮮明になると感じている。